延岡市議会 2015-03-11
平成27年第24回定例会(第3号 3月11日)
「光陰矢のごとし」といいますが、月日のたつのは本当に早いものだと感じております。この十年間は、さまざまな技術革新とともに、我が国を取り巻く社会・経済情勢も大きく変化した十年でありました。今と比べますと、まさに隔世の感がありますが、今後もこの変化はさらに加速していくものと思っております。
当局におかれましては、現在、平成二十八年度から十年間の本市の行方を決定づける第六次
長期総合計画の策定に取り組まれているところでありますが、この中で、今後十年間の本市の都市像や基本目標を定めるとともに、その目標を踏まえた施策の
基本的方向を示すことになるものと思っております。
この計画の策定に当たりましては、押さえておかなくてはならない要素がいろいろあると思いますが、これまでの取り組みについてしっかり把握・検証し、第六次
長期総合計画策定に生かしていくことが重要であると思います。
そこでお伺いいたします。
第一点目、平成十九年三月議会におきまして、議決事項と決定し、初めて議決をいたしました第五次
長期総合計画・
後期基本計画の達成状況について、御所見をお伺いいたします。
第二点目、第六次
長期総合計画策定の考え方についてお伺いいたします。
第六次
長期総合計画策定と第五次
長期総合計画策定時と比べまして、本市を取り巻く状況に大きく異なるポイントが幾つかあると思っております。
一つは、合併して平成二十七年度で十年が経過するという大きな節目を迎えることであります。
二つ目は、
高速自動車道の開通であります。今月二十一日には、「
佐伯~蒲江間」が開通いたします。これは単に「
佐伯~蒲江間」が開通するということだけでなく、「
大分~延岡間」が開通することであり、九州を循環する
高速交通体系が完成することを意味しております。
さらに、来年春には
延岡~北九州間が開通する見通しも立っており、本市も、いよいよ本格的な
高速道路時代を迎えることになります。半世紀にわたる市民の悲願、そして粘り強い市民運動の結果、ようやく手に入れることができたとも言える成果だと思います。
この成果をどう享受していくのか、また、これまでの
右肩上がりの成長、人口増が前提であった社会におきまして、地方のみならず、全国的に人口減少が常態化し、最悪の場合、市町村の半数が消滅するかもしれないという厳しい現実を突きつけられているのが現状であります。
そこでお伺いいたします。
まずは、市長が長期的な展望に立って、市民に
グランドデザインを示すべきだと思いますが、御所見をお伺いいたします。
また、第六次
長期総合計画の基本的な考え方について御所見をお伺いいたします。
次に、
総合戦略と数値目標についてお伺いいたします。
日本創生会議が発表いたしました
地方公共団体の「
消滅可能性」に関する分析結果は、全国に大きな衝撃を与え、国民の各層は強い危機感を抱いております。
国は、地方が成長する力を取り戻し、急速に進む人口減少を克服するため、正面から取り組むとしております。その指針となる「まち・ひと・し
ごと創生長期ビジョン」と、その実現を図るための
総合戦略を策定するとともに、地方に対しても、これに連動する形で「
地方人口ビジョン」と、二十七年度を初年度とする今後五カ年の
地方版総合戦略の策定を求めております。
今回の
長期総合計画策定のもう一つの特徴として、国から求められている数値目標を明確に示した
地方総合戦略策定時期が、
長期総合計画策定時期と重なるという点があります。
そこで、
地方版総合戦略策定について、
長期総合計画との関係性や数値目標の設定の考え方について御所見をお伺いいたします。
次に、延岡駅
周辺整備事業についてお伺いいたします。
延岡駅
周辺整備事業につきましては、平成二十一年策定の延岡駅
周辺整備基本構想を踏まえ、平成二十四年に延岡駅
周辺整備基本計画が策定され、進められてまいりました。
これまでに
市民ワークショップや
駅まち会議などの、さまざまな形で本市にふさわしい
駅周辺整備計画が進められ、市民の皆様の期待も大きいものがあると思うのであります。
駅周辺整備計画の重要課題は
賑わいづくりであると幾度となく申し上げてまいりましたが、昨年の三月議会での代表質問の中で「複合施設のサービスの内容や管理運営に関するノウハウ、そして経験などを有する
民間事業者等を活用しながら進めていく」という答弁があったのであります。
平成二十六年七月に、複合施設の利用価値、満足度を高めるため、
賑わいベース機能の企画や市民活動を含めた施設全体の機能配置、
運営方法等に関する提案を広く
民間事業者等に求めたのであります。
結果として、
カルチュア・
コンビニエンス・クラブの案が採用され、現在、鋭意検討されているようであります。
そこでお伺いいたします。
第一点目、
カルチュア・
コンビニエンス・クラブ案を採用したことによる計画変更及びそれに伴う全体事業費についてお伺いいたします。
第二点目、
整備スケジュールについてであります。
跨線橋については既に着工しているようでありますが、
東西自由通路、JR駅舎、複合施設等々、全体
スケジュールをお示しください。
第三点目、複合施設は、
公共交通利用者、市民活動のみならず、多くの市民にとって魅力的な施設になることが
賑わいづくりに欠かせない要因であると思うのでありますが、整備方針について御所見をお伺いいたします。
第四点目、中心市街地の賑わい再生のためには、市民の皆様が回遊する仕掛けが必要であると思うのでありますが、賑わい再生に向けた取り組みについて御所見をお伺いいたします。
次に、城山周辺整備についてお伺いいたします。
先ほども申し上げましたが、本市もいよいよ本格的な
高速道路時代を迎えることになります。
高速道路開通に伴い「ヒト・モノ・カネ」が大きく動くことにより、人口減少時代という局面で、さらにほかの都市との厳しい地域間競争にさらされるという見方もできますが、裏を返せば、またとない絶好のチャンスであります。この機会を十分に生かし、高速道路開通効果を最大限に生かさなくてはならないと思うのであります。そのためにも、ほかの地域にはない、延岡ならではの資源を発掘、活用し、磨き上げるなどの取り組みが必要不可欠であります。
特に、城山周辺地域は、市内中心部に位置し、延岡ジャンクション・インターチェンジから見ても、本市の玄関口に位置する絶好の地理的条件を備えております。さらに、能面所蔵の質・量ともにトップクラスにある内藤記念館や、天下一薪能が開催される千人殺しの石垣を有する延岡城趾など、本市にしかない歴史的資源の宝庫でもあります。
これを生かさない手はないと思うのでありますが、問題はこうした、いわばダイヤの原石とも言える財産を、どう磨き上げていくかだと思うのであります。
そこでお伺いいたします。
今年度より城山再整備事業として、石垣整備や三階やぐら建設の可能性調査に着手しているところであります。前回、「三階やぐら跡地部分には建物を支える軟岩層が確認され、のり面安定解析でも不安定な箇所はあるものの、樹木を生かし安定させる方法が提案された」との報告があり、「三階やぐら建設の物理的な面での可能性は高まった」との答弁があったのであります。これを踏まえ上で、今後の対応や取り組みについて御所見をお伺いいたします。
次に、地域医療についてお伺いいたします。
まず、先日お亡くなりになられました小児科医の又木先生に対し、心から感謝を申し上げますとともに、心から御冥福をお祈り申し上げます。
本市では、平成二十一年に全国市町村初となる「延岡市の地域医療を守る条例」を制定し、行政・市民・医療機関が一体となり、地域医療を守り、健康長寿を目指す取り組みを進めているところであります。
市民に適正受診を訴える啓発活動の結果、県立延岡病院での時間外受診患者数はピーク時より半減し、市民の間にも地域医療を守らなければならないという思いが広がってきております。
また、医療者への感謝を伝える市民活動として取り組んでいる「感謝の手紙、ありがとうノート、ありがとうカレンダー」等々の成果も大きなものがあると思っております。
一方、医療状況につきましては、新規医療機関開業助成事業を初め、さまざまな取り組みを実施しておりますが、依然として厳しい状況にあります。
県立延岡病院におきましても、診療科二十科のうち、神経内科と眼科が休診中であります。そのため、延岡医師会が実施している消化管出血患者と脳梗塞患者に対応する二つの輪番制が継続して運営されており、延岡市の医療体制維持に大きく貢献していただいていることは、感謝すべき取り組みであると思います。
これらのことからも、県立延岡病院の休診科の解消と医師定数の充実が県北の地域医療体制充実のために必要ではないかと思うのであります。
また、県立延岡病院を研修拠点とする初期臨床研修医は、七年連続で来ていないのが現状のようであります。県立延岡病院の診療体制を守るための啓発や、初期救急体制の取り組みなど、さまざまな施策を実施しておられますことに対し、敬意と感謝を申し上げたいと思います。
しかし、これらの施策は、現状維持、改善を目的とする対症療法的施策のように思えるのであります。
そこでお伺いいたします。
第一点目、県立延岡病院や民間医療機関の医師絶対数が不足しているという構造的な問題に、今後どのように取り組むのか、御所見をお伺いいたします。
第二点目、宮崎大学医学部の地域特別枠学生の初期臨床研修が二十七年度からスタートいたします。今後、県内の臨床研修を受けることになると思うのでありますが、地域特別枠の医師を一人でも多く県立延岡病院に受け入れていただくために、関係機関と連携を強化し、取り組む必要があると思っております。御所見をお伺いいたします。
第三点目、研修医に来てもらうためには、その病院に行けば何が学べるのか、ほかの病院にはない特徴があることが重要なファクターになると思うのであります。県立延岡病院が唯一ヘリポートを持っている救命救急センターとして整備されており、救命救急科を希望する医師の研修を行える環境が整っていると思うのであります。
県立延岡病院を、地域医療、救急医療を学ぶ場として位置づけ、医師を充足すべきであると思うのであります。御所見をお伺いいたします。
次に、行財政改革についてお伺いいたします。
平成二十二年度より取り組んでまいりました第六次行財政改革の五カ年計画も今年度をもって終了いたします。
第六次行財政改革の目標値として、職員数百人の削減と一年当たりの経費十一億円削減を掲げられているところであります。
昨年三月までの四年間におきましては、定員管理の適正化や市立保育所の民営化、公共事業のコスト縮減等、さまざまな取り組みによって職員数七十一名削減、一年当たりの経費約十億九千万円の削減を達成しているようであります。
経費削減につきましては、昨年時点でほぼ目標値に達しているわけでありますが、職員数の削減につきましては残り二九名と、やや厳しい状況にあるのではないかと思うのであります。
そこで、第六次行財政改革の進捗状況と総括について御所見をお伺いいたします。
次に、第七次行財政改革に向けた考え方についてお伺いいたします。
職員数の削減につきましては、第六次行財政改革以前から長期にわたって取り組んできており、これまで多くの職員数を削減し、成果を上げてこられましたことにつきまして、高く評価するところであります。
経常収支比率は合併直後、平成十七年度九〇・三%、十八年度九二・二%であったものが、平成二十二年度八六・一%、平成二十三年度八六・三%、平成二十五年度八七・九%と、合併以前よりも改善されております。
一方、人口千人当たりの職員数を見てみますと、平成二十六年四月一日現在、本市は九・四四人に対し、宮崎市六・二九人、都城市八・五九人、日向市九・四七人となっており、宮崎市、都城市よりは多い状況にあります。
また、類似都市の別府市は八・五八人、大牟田市八・五二人、諫早市六・六三人という状況にあり、いずれの市よりも多い状況にあります。
第六次行財政改革までで財政状況に一定の改善が図られたものの、今後、高齢化のさらなる進展等で社会保障関係費用の増加は確実と思われます。より少ない職員で効率のよい財政運営を目指していくこと自体はよいことであると思うのでありますが、市民サービスが低下するなどの影響が出ることがあってはならないと思っております。
そのような中、第七次行財政改革については、どのような方針で進めるお考えなのか、
基本的方向性について御所見をお伺いいたします。
次に、メディカルタウン構想についてお伺いいたします。
平成二十三年二月に、東九州メディカルバレー構想のメーンステージを目指し、延岡市メディカルタウン構想を策定いたしております。
宮崎県との連携のもと、産学官連携により、医療関連産業の振興、健康長寿の推進、医療の充実、医療関係者等の交流拡大に向けたさまざまな取り組みがなされてまいりました。
宮崎大学医学部における血液・血管医療学講座の開設や、日向市及び門川町との宮崎県北部医療関連産業振興基金の設立など、構想推進のための環境整備も着実に図られております。
そのような中、地場産業の医療機器産業への新規参入の動きや、海外医療関係者等の交流拡大なども進展しているとお聞きしております。
そこでお伺いいたします。
第一点目、これまでのメディカルタウン構想の総括とその成果について、御所見をお伺いいたします。
第二点目、今後の取り組みの基本方針と九州保健福祉大学との連携についてお伺いいたします。
延岡メディカルタウン構想が策定されて、四年が経過いたしました。今後、産学官と連携したメディカルタウン構想の取り組みは、地方創生に向けた本市の施策においても大変重要な位置づけになると思うのであります。また、今年四月には、九州保健福祉大学に生命医科学部とがん細胞研究所が開設され、メディカルタウン構想推進に大きな弾みがつくものと期待しているところであります。
今後、メディカルタウン構想をいかに発展させ推進していくのか、その基本方針と九州保健福祉大学との連携による事業展開について御所見をお伺いいたします。
次に、地方創生に向けた地場企業の振興についてお伺いいたします。
先ほど申し上げましたように、国は、人口減少が地域経済社会に与える影響を危惧し、その克服に向けて目指すべき将来のビジョンや、今後五カ年の施策の方向性を示す「まち・ひと・しごと創生
総合戦略」を閣議決定いたしました。今後、各自治体は、独自の
地方版総合戦略に地方の創意工夫のもとで、地域の実情に沿った実効性のある戦略を立てることが求められております。
本市におきましては、東九州地域でも屈指の技術力を有する地場企業を初め、多数の物づくり企業が集積しており、今後、いかに地場企業の振興を図り、地域経済の活性化につなげていくのか、地方創生に向けた重要な課題であると思うのであります。
そこでお伺いいたします。
第一点目、地場企業の振興を図る上で大切なことは、まず地元中小企業の現状や課題等を調査し、施策に生かしていくことだと思っております。市内企業の景況感につきましては、回復基調にあるとも言われておりますが、実情はどうなのか、現状認識について御所見をお伺いいたします。
第二点目、本市における中小企業の支援のあり方についてお伺いいたします。
現在の中小企業の支援につきましては、県内各市と比べてもさまざまな支援策が講じられており、充実していると評価しているところであります。
しかしながら、市内の企業におきましては、業績が回復基調に向かう中で、将来を見据え、今、この時期に設備投資や人材育成の検討を行っている企業も多いと伺っております。
国においても、地方創生と景気回復に向けた取り組みが加速する中で、本市においても、時期を逸することなく地元中小企業等の投資への意欲をしっかりと受けとめ、その成長や発展、さらには雇用創出につながる取り組みを支えていくことが求められていると思うのであります。御所見をお伺いいたします。
次に、企業立地促進の取り組みと企業へのフォローアツプについてお伺いいたします。
御案内のとおり、国内における企業立地につきましては、各自治体とも充実した交通インフラや安価で豊かな人材等を初めとして、その優位性をアピールしながら、企業立地補助金等の手厚い支援策を講じ、積極的な立地活動を展開しております。
本市におきましても、昨年、クレアパーク延岡工業団地第二工区に、成長分野として注目を集めている航空機部品製造を行う企業の立地が実現いたしました。また、先月六日には、東京に本社を置き、経営・営業面のコンサルティング業務を行う企業が、サンロード栄町商店会に事業拠点を新設するため、立地調印式が行われました。
本市にとりましても、明るいニュースが続いており、今後とも東九州自動車道の開通などを追い風として、本市での立地を希望する企業がふえていくことを大いに期待しているところであります。そのためにも戦略性を持った企業立地活動が必要であると思うのであります。
これまでクレアパーク工業団地第一工区への地元企業の拡充移転はもとより、特に需要の多い事務系の雇用を生み出すため、情報サービス系企業の誘致に積極的に取り組まれ、県外からの誘致に成功し、成果を上げてきております。
そこでお伺いいたします。
第一点目、今月号の広報のべおかにも紹介されましたが、確認の意味も含め、これまでに誘致した情報サービス系企業の現在の雇用状況と今後の見通しについてお伺いいたします。
第二点目、今後、企業誘致活動を展開する上で大切なことは、一定の戦略性をもって誘致を進めることであると思います。対象とする業種や誘致のあり方を含め、どのような戦略、方針で臨むのか、御所見をお伺いいたします。
第三点目、地元企業及び立地企業に対するフォローアップ体制について、お伺いいたします。
地元中核企業を初めとした地元企業や立地企業には、地域に根差した企業として発展していただくことが重要であります。そのためにも、市として企業の意見等を十分聞きながら、現状を把握し、それを施策に反映させる取り組みが必要であると思うのであります。そうしたことが企業との信頼関係を構築し、企業の事業拠点化の加速や、企業が集まる地域づくりにつながるものと思うのであります。御所見をお伺いいたします。
次に、高速道路開通を踏まえた総合的な観光戦略についてお伺いいたします。
先ほども申し上げましたが、今月「
佐伯~蒲江間」が開通します。大分との時間的距離が縮まることにより、東九州伊勢えび海道のみならず、さまざまな分野での連携の可能性が広がることが、大いに期待されるところであります。
しかし、一方では、観光先進地である大分県の存在感は無視できず、大分県の通過点にならないための取り組み、また、大分県に来られた観光客や大分県民に、いかに本市に関心を持ってもらうかが必要であると思うのであります。
北浦・南浦地域を「ひむか遊パークうみウララ」として一体的に売り出す取り組みは、本市観光振興の今後を占う上での試金石になるのではないかと思うのでありますが、その取り組みは、まだまだ緒についたばかりという感が否めないところであります。
しかしながら、高速道路開通直後が重要なポイントになり、まさに「待ったなし」という状況ではないかと思うのであります。
そこでお伺いいたします。
第一点目、高速道路開通に伴う本市のこれまでの観光振興の取り組みと、今後の展開、あわせて総合的な観光戦略について御所見をお伺いいたします。
第二点目、(仮称)北浦臨海パーク計画についてお伺いいたします。
佐伯市では、
佐伯~蒲江間の開通に合わせ、
農産物直売所や観光案内所などを備えた「佐伯市かまえインターパーク」が三月二十日にオープンし、佐伯市の南の玄関口として新たなページを開くことになるようであります。
「ひむか遊パークうみウララ」北浦エリア拠点施設整備事業として検討されております(仮称)北浦臨海パークは、北浦インターチェンジ近くの古江港に公民設・民営で整備されるようであり、「佐伯市かまえインターパーク」と対比される施設として注目を集めそうであります。
北浦臨海パークの整備に当たりましては、近隣の施設である道の駅「北浦」や須美江家族旅行の里、さらには生産者や飲食店との連携を図りながら、地域が享受できる施設、地域浮揚の核となる施設として、観光振興、地域の活性化に大いに期待するものであります。
そこで、公民設・民営で設置される北浦臨海パーク計画の事業内容等、具体的方向性について御所見をお伺いいたします。
第三点目、本施設は公民設・民営で整備されるわけでありますので、民営圧迫にも配慮しながら、地域全体が潤う仕組み、仕掛けが必要であると思うのであります。北浦臨海パークにおける行政の役割について御所見をお伺いいたします。
最後に、二巡目国体招致への期待と課題についてお伺いいたします。
県知事は、二月定例県議会の中で、国体招致を表明をされました。今後、自治体、競技団体などは開催に向けた取り組みが加速されていくものと思われますが、最初の大きな課題は、会場となる市町村や競技場の選定になるものと思うのであります。
御案内のように、昭和五十四年の「ふるさと宮崎国体」以来、本県のスポーツ水準の向上は著しく、ソフトボール、ハンドボール、バレーボール、新体操等のように地域に深く根差すとともに、全国区に育った競技も多くあります。改めて、地域スポーツの競技力向上やスポーツ文化の醸成、スポーツ施設環境整備など、地域活性化に果たす国体開催の効果を認識するとともに、「あの感動をもう一度」と、二巡目国体開催に期待も大きく膨らむところであります。さらに、老朽化した県内スポーツ施設の整備にも拍車がかかることも期待しているところであります。
そこでお伺いいたします。
第一点目、二巡目国体招致は、手続次第では来年度「開催内々定」となる見込みであり、「アスリートタウンのべおか」を提唱する本市として、今後の対応におくれをとってはならないと思っております。今後の取り組みと、あわせて招致に対しての課題をどう認識しているのか、御所見をお伺いいたします。
第二点目、国体開催はスポーツ施設の整備・充実には大きなチャンスであります。二巡目国体で本市に招致したい競技と本市のスポーツ施設整備計画との整合性を見直し、開催までの期間に整備充実を図っていく工夫も必要と思うのであります。御所見をお伺いいたします。
以上、壇上からの質問を終わります。
(降壇)
〔市長(首藤正治君)登壇〕
○市長(首藤正治君) ただいまの
稲田和利議員の御質問にお答えいたします。
まず初めに、第五次
長期総合計画の達成状況についてのお尋ねでございます。
第五次
長期総合計画の
後期基本計画については、計画期間が平成二十七年度までとなっておりますので、最終年度となる来年度の早い段階で達成状況を把握・検証し、最終的な総括を行うこととしております。
また、来年度は、第五次
長期総合計画全体の最終年度でもございますので、十年間の計画全体としての目標の達成度についても、あわせて検証してまいりたいと考えております。
計画全体の成果といたしましては、新最終処分場や、いのちの杜の建設、地域医療を守る条例の制定、コミュニティバスの充実、学校施設の新増改築・耐震化の推進といった「新生のべおかプロジェクト」に掲げてきた事業が主なものとして挙げられると考えております。
そのほか、高速道路整備の進展を初め、市民協働
まちづくりセンターや各地域のコミュニティセンターの整備、定住自立圏形成協定の締結や、延岡市メディカルタウン構想の策定など、さまざまな分野で計画の成果があらわれていると考えております。
いずれにいたしましても、最終年度である平成二十七年度に、並行して策定を進めてまいります第六次
長期総合計画や、そのリーディングプロジェクトとしての性格を有する延岡市版
総合戦略には、その検証の状況をしっかりと反映させてまいりたいと考えております。
次に、
長期総合計画の
グランドデザインについてのお尋ねでございます。
第六次
長期総合計画は、本市の将来の都市像や長期的な展望を示すものであり、計画期間を十年間とする「基本構想」と、基本構想を踏まえた施策の基本的な計画であり計画期間を五年間とする「基本計画」、この二層からなる二層構造の計画として策定を進めております。
議員御指摘の長期的な展望に立った
まちづくりの
グランドデザインにつきましては、条例におきましても「市政の最高理念」と位置づけております「基本構想」が、まさにその役割を担うものであります。
その内容につきましては、私が三期目を迎えるに当たって、市民の皆様にお示ししましたマニフェストが、そのベースになると考えておりますので、そのような考え方を基本として、市民の皆様と協働で計画策定に取り組んでまいりたいと考えております。
次に、第六次
長期総合計画の基本的な考え方についてのお尋ねでございます。
議員御指摘のとおり、本市は、第五次
長期総合計画の最終年度である平成二十七年度で合併後十年を迎えることとなり、第六次
長期総合計画の初年度ともなる平成二十八年度から、本市は新たなスタートを切るということも言えるかと思います。
また、高速道路開通後の
まちづくりや人口減少対策といったことに加え、九州保健福祉大学に新たな学部や、がん細胞研究所が設置されることとなり、今後もさまざまな状況の変化や課題に対応していく必要もございます。
このような中で、第六次
長期総合計画の策定に当たっては、先ほども申し上げましたように、大きく「
まちづくりの視点」、「経営的な行財政運営の視点」、「市民協働型行政の視点」、「他の計画との整合性の視点」という四つの視点を基本として策定を進めているところでございます。
特に、この中の「
まちづくりの視点」におきまして、「人口減少社会への対応」、「高速道路開通後の
まちづくり」、そして「合併後十年を踏まえた地域振興」という、この三つのテーマを市民ワーキングの皆様にはお示しをしておりまして、今後とも、こうした視点を踏まえながら市民の皆様と一緒に策定を進めていきたいと考えております。
次に、
長期総合計画と
地方版総合戦略との関係についてのお尋ねでございます。
長期総合計画は、市政の最高理念であるとともに、最上位の計画であり、
まちづくり全般の課題や今後の
基本的方向及び施策の体系を取りまとめたものでございます。
また、
総合戦略につきましては、先ほどの答弁でも申し上げたとおり、総合計画に掲げた施策の中でも、喫緊の課題である人口減少対策に特化した、より具体的な取り組みを示すものとなります。
これは、PDCAサイクルを回しながら、施策の成果を追求していこうとするもので、いわば地方創生という観点から
長期総合計画のリーディングプロジェクトとなる性格を有するものになります。
こうしたことから、
総合戦略の成果指標につきましては、
長期総合計画に掲げる大枠の指標よりもさらに具体的な個別施策ごとの成果指標とし、また、数値目標も計画期間に応じて整合性を持つように設定したいと考えているところでございます。
次に、駅周辺の複合施設の整備方針についてのお尋ねでございます。
延岡駅
周辺整備事業につきましては、これまでも
市民ワークショップや
駅まち会議などで、多くの市民の皆様から御意見をいただいているところであります。
複合施設につきましては、このような御意見をもとに、まさに中心市街地における「賑わいの起点」にふさわしい魅力的な施設となるように整備したいと考えております。
少し具体的に申し上げますと、まずは、施設全体で読書やカフェを自由に楽しめるようにいたします。また、市民活動につきましては、貸し会議室のような閉ざされた場所を用意するのではなくて、可視化された空間で訪れた人を楽しませたり、活動自体に興味を引くことができるように、施設全体のレイアウトや運営方法を検討してまいります。
加えて、キッズスペースを配置することで、親子で活動したり、子供を預けて読書やカフェ、市民活動などを楽しめるようにし、また、観光振興、物産販売、さらには地域の情報発信などの機能についても整備することにしております。
このように、列車やバスの待合、読書、カフェ、また、学習、仕事、そして市民活動など、多くの市民の皆様がさまざまな目的で利用できる、居心地のいい空間づくりを行うことで、複合施設に日常的な賑わいを生み出し、中心市街地の賑わいの再生につなげてまいりたいと考えております。
次に、中心市街地における賑わい再生に関してのお尋ねでございます。
議員御指摘のとおり、中心市街地の賑わいの再生のためには、その起点となる複合施設における日常的な賑わいの創出はもとより、その賑わいが周辺に波及していくためのさまざまな取り組みが重要であると考えております。
そのため、地元商店街におきましては、回遊性を高めるイベントなどを開催しておりますし、今後は、既存店舗の集客力を高めるなど、商店街自体の魅力を高め、人を呼び込めるようにしていくことも大切であると考えております。
また、今月一日に、株式会社エッジコネクションが地元商店街に事務所を開設いたしましたけれども、このような事業所などの立地誘導や、市民活動が自発的に行われるような環境づくりも必要であると考えております。
これらの取り組みを展開していくことで、複合施設からの回遊はもとより、市内全域から人が集まってくるような、エリア全体の魅力づくりを進めてまいりたいと考えております。
次に、城山公園再整備事業の今後の対応や取り組みについてのお尋ねでございます。
本年度は城跡としての景観向上と三階やぐらの復元を視野に入れた再整備について調査・検討を行ってまいりました。
城跡の景観向上につきましては、現在、城山公園城跡景観等専門家会議を設置し、より効果的に石垣を見せるための手法を検討していただいております。
今後、専門家会議の提言内容を参考にしながら、その方針を定め、市民の皆様の御理解を得ながら、石垣を見せるために必要最低限の樹木の剪定等に着手していく予定にしております。
三階やぐら復元につきましては、御案内のとおり、地質調査、のり面安定解析を実施した結果、物理的には三階やぐら跡地に建築可能であることを確認したところであります。
今後は、三階やぐら復元に必要な資料の整理や歴史的な考証などの課題に引き続き取り組んでいくとともに、市民の皆様の御理解をいただけるよう努めてまいります。
いずれにいたしましても、議員御指摘のとおり、延岡城跡は県内他市に類のない歴史的資源であり、市民共有の財産でございますので、さまざまな機会を通じて市民の皆様の御意見を賜りながら、三階やぐら復元に必要な取り組みを進めてまいりたいと思っております。
次に、医師不足の取り組みについてのお尋ねでございます。
医師不足という問題は、本質的には国の医療政策の中で解決されるべきものと考えておりますが、地域における対応といたしましては、市はもとより県病院局や県立延岡病院、医師会、大学との連携、そして市民の皆様の御理解と御協力が不可欠であると考えております。
そのことから、まずは本年度に県立延岡病院や保健所、医師会の代表者で構成する延岡市医師確保委員会を設置し、それぞれが抱える課題について情報共有するとともに、今後の医師確保事業の展開について議論を始めているところでございます。
また、県におきましても、地域ごとにふさわしいバランスのとれた医療機能の分化と連携を適切に推進するため、地域医療構想を平成二十七年度から策定することになっております。
この構想の中で、私どもが求める医師偏在の解消や県北地域の医師確保について、具体的な対応がしっかりと示されるように、県に対しても働きかけてまいりたいと思います。
次に、臨床研修医受け入れのための取り組みについてのお尋ねでございます。
地域特別枠の学生は、入学時点で地域医療に貢献する意識の高いことが確認され、「宮崎県医師修学資金」の貸与を受けている方々であり、初期臨床研修を県内で受ける可能性が非常に高く、その受け入れ態勢をしっかり整えることは、将来の地域医療体制を充実する上で大変重要なことだと認識しております。
県立延岡病院には、県北地域唯一の基幹型臨床研修病院として四名の定数枠がございますが、平成二十一年度以降、残念ながら初期臨床研修希望者がいない状態が続いております。
初期臨床研修医の確保には、指導医確保や魅力ある研修プログラムの提供が重要であることから、現在、県病院局が策定中の「宮崎県病院事業経営計画二〇一五」の中でも、受け入れ態勢を充実させる対応が盛り込まれるようでございます。
県立延岡病院の医師確保は、本市全体の医師確保を図る上でも大変重要な意味を持つことから、県立延岡病院との連携を深め、その取り組みを支援してまいりたいと思います。
次に、修医を受け入れる場としての県立延岡病院の位置づけについてのお尋ねでございます。
県立延岡病院の救命救急センターは、ヘリポートを併設し、施設・設備とも充実していることから、救急科や総合診療科を志望する研修医を確保する上では大変有利な環境を有しているものと考えております。
また、県病院局が策定中の「宮崎県病院事業経営計画二〇一五」の基本方針に、救急専従医確保による救急機能の強化を図ることが盛り込まれており、充実した施設面とあわせて、救急医療を学ぶ場としての魅力が増すことが期待できます。
平成二十七年度から地域特別枠の方々の初期臨床研修もスタートすることから、研修医療施設として県立延岡病院が持つポテンシャルを十分に生かし、議員御提案のような「地域医療、救急医療を学ぶ場」として位置づけていただき、臨床研修医の確保はもとより、県立延岡病院の医師充実にもつながるよう、大学や県当局、県立延岡病院などの関係機関に要望、提言等を行ってまいりたいと考えております。
次に、第六次行財政改革の進捗状況と総括についてのお尋ねでございます。
第六次行財政改革につきましては、「市民サービスの向上と財政の健全化」、「市民と行政が一体となった改革の推進」の二つを目指す姿といたしまして、六十五個の項目について取り組んできたところであり、これとあわせて、一年当たりの経費十一億円の削減と職員数百人の削減とを掲げております。
その進捗状況といたしましては、昨年度までの四年間におきまして、六十五個の取り組み項目のうち、実施済み、もしくは実施中であるものが六十四項目と、おおむね順調に進められており、最終年度となる今年度をもちまして、一年当たりの経費削減が約十二億円、職員数の削減が約百名と、ともに目標値に到達するものと見込んでいるところでございます。
現在、第六次行財政改革における五年間の取り組みの最終的な成果につきまして取りまとめを行っているところであり、まとまり次第、議会へ報告いたしますとともに、五月に開催いたします行財政改革推進委員会においても報告を行いますが、各取り組み項目の実績も含めまして、一定の成果を御報告することができるものと考えているところでございます。
次に、第七次行財政改革の
基本的方向性についてのお尋ねでございます。
この十年間の行財政改革の取り組みにおきましては、第五次行財政改革と第六次行財政改革とを合わせまして、一年当たりの経費を約二十六億円、職員数を約二百五十人削減するなど、大幅な削減を実施するとともに、あわせて事務改善や職員の意識改革などについても取り組み、市民サービスの向上を図ってきたところでございます。
次期行財政改革の方向性に関しましては、私といたしましては、これまで進めてまいりました大幅な削減を中心とする改革が、一定の段階に達しつつあると認識しており、今後は、例えば重点事業の選択と集中による効率化や、これに基づく組織体制の見直し、事務改善における創意工夫など、削減以外の部分における改革によって効率化を図り、また、市民サービスを向上させることが、これまで以上に重要になってくるものと考えております。
次期行財政改革の内容につきましては、行財政改革推進委員会の中で協議し、取りまとめていくことになるわけでございますが、委員の皆様の御意見を踏まえつつ、検討してまいりたいと考えております。
次に、延岡市メディカルタウン構想の、これまでの総括と成果についてのお尋ねでございます。
延岡市メディカルタウン構想につきましては、東九州メディカルバレー構想と緊密な連携を図るとともに、日向市や門川町とも協議会を設立し、医療機器の研究・開発の促進や地元企業の医療関連産業参入の支援、さらには医療技術者の育成と交流促進などに取り組んでまいりました。
これまでの取り組みとしては、医工連携の分野において、地元企業の医療機器産業への新規参入が活発化しており、九州保健福祉大学及び宮崎大学はもとより、九州大学や医療機器メーカーとの連携により、現在、十六件に上る研究・開発が進んでいる状況でございます。
また、国内のすぐれた医療機器の海外への展開を目的として、九州保健福祉大学が中心となり、JICA(ジャイカ)やCLAIR(クレア)事業により、東南アジアなどから医療従事者の受け入れも進み、医療関係者の交流拡大が図られております。
さらに、宮崎大学医学部の寄附講座におきましても、透析分野における医療機器メーカーとの共同研究が進められることとなり、新たな段階を迎えております。
こうした中、本市は、昨年、これまでの取り組みと実績が評価され、九州の自治体で唯一、ヘルスケア産業づくり貢献大賞の特別賞を受賞したところでございます。現在、構想のさらなる推進に向けて、複数の取り組みが着実に進展しておりますので、今後とも、産学官の連携強化を図りながら、多くの成果を上げてまいりたいと考えております。
次に、延岡市メディカルタウン構想の今後の基本方針と九州保健福祉大学との連携についてのお尋ねでございます。
ことし四月に九州保健福祉大学に開設される生命医科学部におきましては、臨床検査技師と細胞検査士のダブルライセンスを取得できることになっております。
臨床検査技師や細胞検査士は、さまざまな検査や診断に使用される医療機器を日常的に取り扱うことから、医療機器の研究開発においては、臨床工学技師と並んで大変有用な人材でございます。今後、メディカル産業の振興における新たな展開が大いに期待できるものと考えております。
また、併設されます、がん細胞研究所においては、がん細胞のみならず、再生医療分野でもips細胞のがん化分析など最先端の研究に取り組まれると伺っておりまして、医療産業の研究開発の拠点づくりや地域医療の高度化にも貢献いただけるものと期待しているところでございます。
こうした新学部や、がん細胞研究所の開設は、メディカルタウン構想に新たな方向性と厚みを加えるものであり、今後とも、構想のさらなる進展に向けて、九州保健福祉大学との連携強化を図りながら、医療産業における研究開発や医療人材育成の拠点づくりなどの取り組みを加速してまいりたいと考えております。
次に、企業誘致における戦略についてのお尋ねでございます。
企業誘致につきましては、新たな雇用の創出はもとより、地元企業の新たな受注といった地域経済への波及効果も重要なことから、地域の特性に応じた対象業種の検討も必要であります。
また、最も情報が集まる県との連携も大切であり、その県の産業振興策とも歩調を合わせてまいりたいと考えております。
こうしたことから、企業誘致の主な対象業種としましては、ものづくり企業の受注拡大につながる医療機器を初めとする製造業や、豊かな農林水産資源を生かすことのできる食品関連産業、さらには雇用吸収力の高い情報関連産業を想定しているところでございます。
今後とも、県との連携をさらに強化して、引き続き精力的な企業訪問を実施するとともに、県外で開催される各種展示会や県人会を初め、あらゆる機会を捉えて、東九州自動車道の整備による物流機能の向上や災害に強い本市の立地環境などを積極的にアピールしてまいりたいと考えております。
次に、本市に立地しております地元企業などへのフォローアップについてのお尋ねでございます。
地元企業は、本市経済の重要な担い手であるとともに、雇用の場の確保に大きく貢献していただいているものと認識しております。
そのため、私自身、地元中核企業や鐵工団地、さらには県工業会などとの定期的な意見交換を行うとともに、経営トップとの情報交換の機会をできるだけ多く設けているところでございます。
また、特命担当副市長や担当課におきましても、毎年度、立地企業を初め地元企業への訪問を行い、企業ニーズに関する情報を収集するとともに、助成制度などに関する情報提供に努めてきております。
議員のお話にございますように、地元企業との信頼関係を構築し、維持していくことは、非常に重要なことであると認識いたしております。今後とも、地元企業との意見交換等を通じて現状やニーズを把握し、事業拡大につながる支援を積極的に推進してまいりたいと考えております。
次に、二巡目国体招致への今後の取り組みと招致に対しての課題の認識についてのお尋ねでございます。
御案内のとおり、二月定例県議会の中で、県知事が国体招致を表明したことにより、十一年後の二〇二六年に本県で二度目の国体が開催されることはほぼ確実な情勢であり、アスリートタウンのべおかを全国にPRできる絶好の機会であると考えております。
本市を含め、県内の多くのスポーツ施設は、昭和五十四年に開催された前回の宮崎国体に合わせて整備されており、四十年近く経過した現在、その老朽化は著しく、これらの施設をどのように整備・改修するかが課題となってくるのではないかと思われます。
このような中、本市におきましては、一種目でも多く競技が行われるよう、県や競技団体などと調整を図ってまいりたいと考えております。
また、県土の均衡ある発展の観点から、県営施設の誘致につきまして県に強く要望するとともに、開催種目に応じた効果的な施設整備等につきましても考えていくことになるのではないかと思っております。
以上でございます。
(降壇)
〔商工観光部長(野々下博司君)登壇〕
○商工観光部長(野々下博司君) お答えいたします。
まず初めに、複合施設の計画及び全体事業費についてのお尋ねでございます。
複合施設については、現在、デザイン監修者の乾久美子氏やコミュニティデザイナーの山崎亮氏、そして新たな連携者となりました
カルチュア・
コンビニエンス・クラブ株式会社など、各界を代表するメンバーとともに、具体的な検討を進めているところでございます。
その中で、キッズスペースの配置や、施設全体でゆっくりとカフェや読書を楽しめる空間づくり、また、二階建てとして検討するなど、多くの市民にとって魅力的な施設とするために、新たな内容も盛り込んでいるところでございます。
複合施設の事業費については、今後、設計を進めていく中で明確になってくると考えておりますが、設計や施工に関する費用、用地取得費やJR九州に対する補償費などを含め、十八億円程度を想定しているところでございます。
また、
東西自由通路及び跨線橋の事業費については、JR九州に委託した詳細設計をもとに約十八億円と算定しており、駐車場・駐輪場を含む東西駅前広場の整備に約八億円、その他の諸経費として約一億円を見込んでいるところでございます。
次に、延岡駅周辺整備の全体
スケジュールについてのお尋ねでございます。
まず、昨年末から、JR九州により、一番ホームと二番・三番ホームをつなぐ跨線橋の工事がスタートしたところでございます。
新しい跨線橋には、市民の念願であったエレベーターが設置され、年内には完成する見込みと伺っております。
また、JR延岡駅舎については、来年度中に仮駅舎の整備を行い、平成二十九年度をめどに、既存駅舎の全面改修が行われる予定と伺っております。
一方、
東西自由通路については、来年度より、橋げたなどの製作や橋脚工事に着手し、また複合施設については、来年度中に設計を完了させ、平成二十八年度には着工してまいります。
これらの整備に関連して、来年度から、既存駐輪場の解体に伴う仮説駐輪場の整備や交番の移転などを行い、事業全体としては平成二十九年度の完成を目指してまいります。
次に、地元中小企業の現状認識についてのお尋ねでございます。
本市では、毎年、製造業を中心に地元企業を直接訪問し、現況について、詳しくお話を伺っているところでございます。本年度の調査では、景況感が好調・上向きと答えている企業が六割を超えるとともに、設備投資など、成長に向けた取り組みを検討している企業についても、昨年と比べて増加しております。
また、市内の金属工業関連組合の売上額につきましても、昨年の約二割増で推移するとともに、海外との商取引を検討する企業がふえつつあるなど、営業活動や販売の新規開拓なども活発化してきているところでございます。
さらには、医療機器の分野においても、地元企業が医療機器の製造業許可を新たに取得するといった成果が生まれ、さらに医療機器の共同開発に取り組む企業が増加するなど、新規参入への意欲が高まってきております。
こうした状況に加え、雇用情勢につきましては、本年一月における有効求人倍率は〇・八六倍と前年度を上回る水準であり、本市の景況感につきましては、先行き不透明な部分もありますが、回復傾向に向かっていると考えております。
次に、中小企業の成長、発展、雇用創出の取り組みに対する支援についてのお尋ねでございます。
議員のお話にもありますように、現在、市内の中小企業においては、設備投資や人材育成に力を入れていこうとする企業も多く、本市としても、こうしたタイミングを捉え、将来の雇用創出等につながる企業支援をしていくことは重要なことであると考えております。
また、地方創生の観点からも、人口減少とともに地域経済の縮小が進むことが懸念されており、今こそ、企業の攻めの姿勢を後押しする施策の重要性を強く感じているところでございます。
こうしたことから、新年度事業といたしまして、意欲的な企業を財政面で支援するための「延岡の元気な中小企業応援事業」と人材の育成の面で支援する「延岡の産業支援キーパーソン育成事業」を、今議会に提案させていただいております。
今後とも、企業のニーズを踏まえ、意欲的な取り組みをしっかりと後押しをしながら、本市産業のさらなる振興につなげてまいりたいと考えております。
次に、誘致企業である情報サービス系企業の状況についてのお尋ねでございます。
議員のお話にもございましたように、クレアパーク延岡工業団地第一工区につきましては、主にコールセンター事業や事務処理の受託代行などを行う情報サービス系企業のセンコービジネスサポートが自社ビルを建設し、平成二十二年から操業を開始しております。
また、このビルには、同じ情報サービス系企業であり、札幌市に本社を置くリンケージサービスが入居しており、現時点で二社合わせて約四百人の方が勤務しておられ、将来的には五百人規模になるものと伺っております。
両企業におかれては、社員の福利厚生の充実にも御努力いただいており、事務系の求人が不足している本市においては、大変貴重な職場になっていると考えております。
今後の見通しにつきましては、二社ともに安定して仕事を確保できる見込みであるため、引き続き、継続的な新規採用を行っていく予定であると伺っております。今後とも、しっかりと支援してまいりたいと考えております。
次に、高速道路開通に伴うこれまでの観光振興の取り組みと今後の展開、あわせて総合的な観光戦略についてのお尋ねでございます。
御案内のとおり、本市におきましては、大分方面からの誘客も視野に入れ、「ひむか遊パークうみウララ」を当面の観光振興の重点エリアとして位置づけ、専用の観光ホームページの開設などを通してPRに努めてきたところでございます。
また、受け入れ態勢といたしましては、エリア内の飲食業を初めとした住民の皆様で構成する推進委員会において、観光客に対するおもてなしのあり方など、各種研修会を開催するとともに、例えば「カンパチまつり」といったエリアで一体となってグルメフェアーを実施するなど、取り組みを進めているところでございます。
議員御案内のとおり、東九州自動車道「
佐伯~蒲江間」の開通を目前に控え、観光分野におきましても大きな転機を迎えることは十分に認識しているところであり、無料通行区間という強みを最大限に生かせる大分方面からの誘客アップが課題と考えているところでございます。
このため、高速道開通に照準を合わせ、本市の魅力ある観光資源を組み合わせた観光商品づくりを目指しており、個人客・家族客向けの、半日観光コースを三月中に作成し、また、団体客向けには、大分方面をターゲットとした「うみウララ」を中心にめぐるバスツアーを秋口に実施する企画を予定しているところでございます。
いずれにいたしましても、待ったなしの状況の中、今後の展開及び総合的な観光戦略につきましては、第二次観光振興ビジョンに掲げた「観光の産業化」を具現化していくため、「自然体験」、「食」、「人・まち・歴史」の観光資源を組み合わせた、本市ならではの観光商品づくりや戦略的な情報発信を加速させるとともに、受け入れ態勢の充実にも努めてまいりたいと考えております。
そのためにも、商工会議所や観光協会を初めとした関係機関・団体とのさらなる連携強化を図りながら、関係者一丸となった取り組みを進めてまいりたいと考えております。
以上でございます。
(降壇)
〔教育部長(池田秀樹君)登壇〕
○教育部長(池田秀樹君) お答えいたします。
二巡目国体で本市に招致したい競技とスポーツ施設整備計画についてのお尋ねでございます。
前回の宮崎国体におきましては、新設した市民体育館を主会場としてバスケットボールと柔道が実施され、また、西階運動公園を中心にサッカーとソフトテニス、水球等が実施されております。
本市はこれまで多くの優秀なアスリートを輩出しており、十一年後に国体が開催されることになれば、さまざまな種目で本市出身のアスリートが活躍していることを期待しているところでございます。
また、招致したい競技種目につきましては、将来、本市出身者の活躍が見込まれる競技や市民の関心の高い競技、さらには本市の特性を生かした競技などが開催できればと考えているところでございます。
議員御提言のとおり、国体開催はスポーツ施設の整備充実の好機となりますので、県や関係団体との連携調整等を行い、本市での実施種目の早期把握に努め、実施種目に対応した、より効果的な施設整備に計画的に取り組んでいくことになるものと考えているところでございます。
以上でございます。
(降壇)
〔北浦町総合支所長(高久昌一君)登壇〕
○北浦町総合支所長(高久昌一君) お答えいたします。
まず初めに、北浦臨海パーク計画の事業内容など、具体的な方向性についてのお尋ねでございます。
議員御指摘のとおり、仮称ではございますが、北浦臨海パークは、「ひむか遊パークうみウララ」の拠点施設として整備を計画しているものでございます。
事業内容は、海浜運動公園に隣接した市有地を活用し、駐車場やトイレ・案内所などの非収益施設については市で整備し、特産品直売所やレストランなどの収益施設などについては、農林漁業者で組織する民間団体により整備する計画でございます。
特に、収益施設においては、民間の経営能力を最大限に発揮することで、魅力ある施設整備を目指すものでございます。
現在、施設レイアウトや経営試算の分析、周辺施設との相乗効果を得るための施策などの基本構想を外部委託により策定中でございます。また、並行して補助事業の活用などについても関係機関と協議中でございます。
次に、北浦臨海パークにおける行政の役割についてのお尋ねでございます。
北浦臨海パークは、うみウララエリアの北の玄関口として、北浦インターチェンジでおりていただく動機づけとなる、新たな拠点施設として整備を計画いたしております。
施設は、お客様をエリア内に周遊させるための機能が必要でございますので、案内施設の活用などにより情報発信に努めてまいります。
また、農林水産物直売所の運営においては、お土産品などの品ぞろえや北浦ならではの商品の開発など、地元加工業者の皆様との連携を図りながら、新商品の開発に向け、協議を進めてまいります。
いずれにいたしましても、本施設の整備が地域全体に相乗効果を発揮することができるように、地元関係者と緊密に連携を図ってまいりたいと考えているところでございます。
以上でございます。
(降壇)
○議長(佐藤 勉君)
稲田和利議員の再質問を許可いたします。
○二五番(稲田和利君) ありがとうございました。
時間も余りないようでございますので、早速、再質問に入らせていただきたいと思います。
まず、市長にお伺いいたしたいと思いますが、
地方版総合戦略策定についてであります。
全国の首長のアンケート調査結果によりますと、国の要請に沿った
地方版総合戦略を二十七年度中に自前で策定できるとしたのは三七%、五八%が国や民間の支援が必要としております。特に、小さな自治体ほど負担を感じているようでありますが、そういう中にあって、国は自治体ごとのオリジナリティーを求めると言っております。延岡市におきます
地方版総合戦略の中のオリジナリティーをどのように考えるのか、市長にお聞きいたします。
○市長(首藤正治君) お答えいたします。
地方版総合戦略の中で求められているオリジナリティーというのは、その地域ごとの置かれた状況でありますとか、あるいはその地域の個性というようなもの、あるいはその地域の強みといったものを指すのであろうと思っておりますが、そういった意味合いから申し上げますと、延岡市というのは、もともと工業集積が歴史的になされてきた土地柄がございますので、こういったものがしっかり反映できるようなものにしていきたいとも思いますし、その関連で言えば、もちろんメディカルバレー構想、延岡市メディカルタウン構想といったものとのかかわりも、オリジナリティーとして非常に重要ではないかと思っております。
また、九州保健福祉大学がこの地にあるということ。これも大変、私どもにとっては、大きな一つの武器にもなるものと思っておりますので、新しい学部の活用なども視野に入れながら、そうした個性の発揮ということに努めてまいりたいと思います。
そして、ちょうどそのタイミングとしましては、東九州自動車道の相次ぐ区間開通の時期と重なってきておりますので、こうした新しい
高速道路時代における
総合戦略という、そういう意味合いもございます。そういった部分も、地域の置かれた状況、個性というものの中に加味しながら、取り組んでいきたいと思っているところでございます。
以上でございます。
○二五番(稲田和利君) しっかり議論を重ねながら、住民本位の計画になるように仕上げていっていただきたいと思います。
そこで、アンケートの結果でありますが、人口増へ力を入れたい施策で最も多かったというのが企業誘致、あるいは農業振興などの雇用の確保ということであったようであります。
人口減少対策としての雇用の確保が重要と言っておるわけでありますけれども、やはり若者の流出を防ぐためには安定した収入も必要であろうと思っております。
そこで、多くの自治体は、今後、企業誘致についての取り組みを加速化してくるのではないかと思っておりますが、ただ、企業誘致というものも、そう簡単にはいかないだろうと。今以上に競争が激しくなってくるのではないかと思っておりますが、その辺の取り組みについてお聞かせください。
○市長(首藤正治君) お答えいたします。
企業誘致については、これは地域間競争という側面もございます。ですから、我々の地域がほかの地域と比べて、競争力を持ってしっかり企業に来ていただけるような、そんな取り組みが重要ということでございますが、ちょうど今、円安にも伴いまして、生産の国内回帰への動きも幾分かはありますので、こういったプラス材料もございますから、そういったことも視野の中に入れながら取り組んでまいりたいと思っております。
また、先ほど申し上げましたように、本市においては、メディカルバレー構想だとか、非常に特徴的な構想に圏域全体で、県とも連携をしながら取り組んでいるさなかでございますので、こういう分野においては、またほかの地域とは違う誘致の取り組みなども可能になってくるとも考えております。
いずれにしても、そういった地域の強み、あるいは地域間競争の中におけるより重視していかなければいけないファクターというようなことをしっかり意識しながら取り組んでまいりたいと思います。
○二五番(稲田和利君) ぜひ企業誘致をしっかり取り組んでいただきたいと思っておりますけれども、企業誘致を有利にする一つの手段としては、企業誘致条例、これも一つあると思っております。
先ほどもお話にございましたように、地域間競争は今後ますます厳しくなってくるものと思っておりますが、どの企業も、少しでも有利な条件の地に進出したいものと思っております。企業立地を希望する企業に対する柔軟な対応、優遇措置の充実が求められると思っておりますが、今議会にも議案として提案されておりますけれども、やはりタイムリーな判断、決断ができるような柔軟性をもった条例が必要だと思っております。
私は、表現がいいのか悪いのかわかりませんが、後出しじゃんけんでも勝てるような条例を、条例といいますか、規則といいますか、その辺を持つべきだと思いますが、御所見をお伺いいたします。
○市長(首藤正治君) お答えいたします。
企業誘致に当たって、あるいは圏域内での企業の新たな事業展開を促進するに当たりまして、企業立地に関する条例というのは非常に重要な要素であると思っております。そういった意味合いから、これまでも条例の改定等は随時行ってきた経緯もございますし、それによって実際に企業誘致が実現できたという事例もございます。
ですから、これは引き続き、この条例というものを軸にしながら取り組んでいきたいと考えておりますが、また、今、議員御指摘にもありましたように、今議会にも提案をさせていただいているような取り組みも進めております。それは、よりタイムリーに、よりスピーディーに企業のニーズに対応していこう、あるいは、こちらからその企業により早いオファーを出していけるような、そんな改定も進めていきたいと思っております。ぜひ御理解、御支援いただければと思っております。
以上でございます。
○二五番(稲田和利君) ありがとうございます。
では、ちょっとまた次の質問をしたいと思いますが、内藤記念館の整備でありますが、これにつきましては、今年度中に基本構想・基本計画が策定されるということになっておりまして、現時点での完成目標というのは平成三十二年ころとなっておりますが、一方、城山
周辺整備事業は平成二十七年度の予算におきましても、三階やぐら復元を視野に入れ、調査・検討を進めるとしてございます。内藤記念館再整備の基本構想の中での城山の位置づけについてお伺いいたします。
○市長(首藤正治君) お答えいたします。
内藤記念館についての基本構想・基本計画が進んでいっているわけでございますが、こういったことと城山との関連ということについてのお尋ねでございますけども、もちろん場所的にも、いわゆる城山ゾーンの一角に内藤記念館は存在するわけでございますので、全然別個の方向性をもって整備をしていくわけでは当然ないわけであります。やはり城山公園のエリア全体での方向性というものをしっかり見定めながら、それとしっかり整合性のある形での内藤記念館の整備ということは必要であろうと考えておりますので、そうした意味合いでの連携、あるいはその方向性を合致させていくということについて配慮しながら、進めてまいりたいと考えております。
○二五番(稲田和利君) ありがとうございます。
市長にもう一点だけお伺いいたしますが、今までの、前回の議会での城山整備の御答弁を聞いておりまして、私は、市長は三階やぐらの整備を実現したいという思いが強いのではないかと受けとめております。
内藤記念館の再整備、それから駅前周辺の整備等々に取り組んでおりますので、財政的には非常に厳しい状況にあると思っております。また、市民のコンセンサスも得る必要が重要であります。いつごろ整備ということは、なかなか申し上げられないと思いますけども、第六次の
長期総合計画の中に私はぜひ盛り込んでほしいと思いますが、お考えをお示しください。
○市長(首藤正治君) お答えいたします。
第六次
長期総合計画につきましては、先ほど来、話が出ておりますように、地方創生にかかわる
総合戦略との兼ね合いということもございます。
それで、この地方創生ということに関して申し上げれば、やはり私としては、延岡で生まれ育った市民が、一定の年齢に達して、例えば一時は市外・県外に出ていくことがあろうとも、できれば延岡に帰ってきたいなとまずは思ってもらう、そういう気持ちをどれだけ多くの市民が持てるかということに係る部分も大きいと実は思っておりまして、そういった意味では、この延岡市の求心力というものをどう高めるか、あるいは市民の愛着というものをどう深めていくかということは非常に重要であると思います。
これまでいろんな大型事業に取り組んできておりますが、どちらかといえば、市民生活に必要だから実施をする事業が非常に多かったわけでありますし、これから駅周辺整備に取り組んでいくことにしておりますし、これはもう実際始まっておりますけども、これは中心市街地の
賑わいづくりということで、市民の日々の暮らしにかかわる求心力を持たせるものと考えております。
また、この城山とか内藤記念館については、市民の日々の暮らしというよりも、市民の心の部分、歴史とか文化、こういった部分の求心力にかかわる部分だと考えておりますので、個人的にはこうした事業をぜひ進めていきたい。そして、その一つのシンボルとして、三階やぐらの実現につなげてまいりたいと思っております。そういった意味合いで、マスタープランにも何とか反映させたいなという思いでおります。
以上です。
○二五番(稲田和利君) ありがとうございました。
次に、商工観光部長にお伺いいたしますが、先ほど駅周辺整備の事業費についてお伺いいたしましたが、これ、合計いたしますと四十五億円になります。昨年三月議会での想定額は、約三十億円ぐらいと言われておりましたが、十五億円ほど増額になっております。この辺の理由についてお伺いいたします。
○商工観光部長(野々下博司君) お答えいたします。
延岡駅の整備事業、事業費の増額理由についての御質問でございます。
議員おっしゃられましたように、昨年の三月議会で、概算の事業費につきましては三十億円程度と報告させていただいたところでございます。
その事業費のうち、まず、
東西自由通路や跨線橋につきましては、JR九州と協議をする前に、市独自でコンサルタントに概略設計を委託し、その中で仮算定をしたものでございました。そして、その後、JR九州に詳細設計を委託しましたところ、増額となったものでございます。
また、複合施設につきましては、多くの市民にとって魅力的な施設となるよう、二階建てで事業費を算定することといたしました。
さらに、御案内のとおり、資材費や人件費、このようなものが高騰したこともありまして、当初、積算した時期に比べまして事業費がふえたところでございます。よろしくお願いいたします。
○二五番(稲田和利君) ありがとうございます。
全体事業費、
スケジュール、
賑わいづくり等との考え方について御答弁をいただいたわけでありますが、駅周辺に本当に賑わいが返ってくることを期待いたしております。
そこで、よく日向市駅の整備事業との違いについて聞かれるわけでありますが、日向市駅は高架になってにぎわいが出てきたとか、よくイベントがあってるとか、楽しそうだと耳にします。延岡市駅
周辺整備事業と日向市駅との整備事業の違いについてお示しください。
○商工観光部長(野々下博司君) 同じく、日向も延岡も駅周辺に賑わいというようなことでやった事業で、やろうとしている事業でございますが、延岡市にとっては。
日向の駅周辺整備というのは、まずは連続立体交差事業ということでやったもので、これは駅舎の整備などに約九十億円ほどかけております。そして区画整理事業などを含めますと、総事業費は約二百六十億円ぐらいだと伺っております。そして、御存じのように、立派な駅舎、そして町並みもすばらしい、景観上もすばらしいというところで、いろんな賞もいただいておるところでございますが、本市では、そういうようなところを使ったイベントというような賑わい創出ではなくて、日常的な賑わい、これをいかに創出していくか、これを目的に複合施設の整備を取りかかっているところでございます。よろしくお願いいたします。
○二五番(稲田和利君) ありがとうございます。
駅周辺整備も現在、JR九州さんの御協力によりまして、跨線橋の整備は予定よりも早く完成するのではないかというお話もお聞きしているところでありますが、今後、ぜひJR九州さんの御協力をいただきながら、早期の完成を期待しているところであります。
ところで、JR九州さんの全国的な課題として、以前に会計検査院から指摘を受けたことを記憶いたしております。JRさんに発注する工事というのは、鉄道敷地内工事が多いということで、発注側の公共団体において、なかなか通常の公共工事のような積算ができないという指摘だったと思っておりますが、その後の、この指摘を受けまして、どのように改善されているのか、お示しください。
○商工観光部長(野々下博司君) JR九州に今回、我々も工事を委託しているわけですけれども、このJR九州の委託工事の工事費についての質問だと思います。
議員おっしゃりますように、確かに、一般の公共事業より、鉄道事業者に発注する工事につきましては割高ではないかということが全国では話題になった経緯がございます。このために、国と鉄道事業者は、平成二十年だったと思いますが、公共工事における鉄道委託工事を行う場合の透明性の確保の徹底、これに関する申し合わせを行っております。
市といたしましても、現在、この申し合わせに基づきまして、跨線橋工事に関しましても、現在、随時JR九州から、JR九州が下請会社等に発注した工事、こういう関係の工事関係書類の提出も受けておりまして、これらの資料を精査し、工事費の透明性、妥当性、こういうような確認を行っているところでございます。
今後も、JR九州に対して、工事の適正な執行に対してお願いしていきたいと考えております。
以上でございます。
○二五番(稲田和利君) ありがとうございました。
多岐にわたりまして御答弁をいただきました。本当にありがとうございました。
最後になりますが、ことしこの三月をもちまして退職されていかれます、部長を初め職員の皆様には、本当に長い間、市政発展のため、市民福祉の向上に御尽力賜りましたことに感謝申し上げたいと思います。
また、私たちの
友愛クラブからも、熊本貞司議員、矢野戦一郎議員、葛城隆信議員、そして私と、四人が今回でもって引退をいたします。これまで御指導いただきました市長を初め、当局の皆様、そして議員の皆様、そして市民の皆様に対しまして、心から感謝とお礼を申し上げたいと思っております。
当局の皆様には、時には厳しく議論させていただきましたけども、どうぞお許しをいただきたいと思っております。これからは一市民といたしまして、これまでの経験を生かしながら、市政発展のために微力を尽くしてまいりたいと思っております。
延岡市のさらなる発展と当局の皆様、議員の皆様の御活躍を心から御祈念申し上げます。
本当に長い間、ありがとうございました。
以上で終わります。
○議長(佐藤 勉君) ほかに関連して質問はありませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(佐藤 勉君) これをもって
稲田和利議員の総括質疑及び一般質問を終了いたします。
議事の都合により、しばらく休憩いたします。
午前十一時四十分 休憩
午後 一時 零分 再開
○議長(佐藤 勉君) 休憩前に引き続き会議を再開いたします。
これより一二番 甲斐正幸議員の総括質疑及び一般質問を許可いたします。
〔一二番(甲斐正幸君)登壇〕
○一二番(甲斐正幸君) ワイワイテレビをごらんの皆様、FMのべおかをお聞きの皆様、そして議場の皆様、こんにちは。
市民が主役、市民サイドに立った議員活動を原点とし、時には政党や会派の垣根を越え、是々非々で取り組む、のべおか市民派クラブの甲斐正幸でございます。
平成二十六年度三月議会、のべおか市民派クラブを代表して質問をさせていただきます。
今議会に、平成二十七年度当初予算が上程されました。それによりますと、一般会計で五百七十六億三千八百万円、事業費の大きかった新庁舎高層棟の完成などで三年ぶりの減。前年度比五%、三十億五千万円の減ではありますが、前年度に続き、過去二番目の規模となっています。
新規事業は、七十二件、総額二十四億四千五百七十二万円となっています。
その中で、子ども・子育て支援新制度の実施に伴い、就労を問わない子育て支援の総合的な提供を行うことにより、少子化の進行や教育・保育ニーズの多様化による、子育て世帯の需要に対応する認定こども園事業に十三億二千五百九十三万円。木材の需要拡大とともに、市民に県産材のPRをすることを目的に、木造公共施設を整備する法人等に対して助成をする「森林整備加速化・林業再生事業」に一億六千二百四十三万円。長浜地区の津波避難タワー整備、熊野江地区・二ツ島地区の避難施設整備に向けた実施設計等の「津波避難施設整備事業」に一億五千六百七十七万円。二ツ島と無鹿地区を結ぶ友内川にかかる友内橋は、以前より築堤方式による整備の要望が出ておりましたが、調査の結果、かけかえによる整備を行うことにより、利便性・安全性の向上を図るとする「無鹿二ツ島線橋梁整備事業(総事業費二億五千万円予定)」に、今年度は二千四百万円などがあります。
また、昨年十二月議会で、我が会派の河野治満議員が「島浦町、三北地域等から高校に進学している生徒の一部は、学生寮または下宿等を利用しており、親への負担が大きいため、その一部を補助できないか」と質問し、国の制度を活用した「離島・過疎地域等高校生修学支援事業」に、今年度は一千三百四十四万円、(下宿、アパート、寮などの賃借料として、生徒一人当たり、月額の二分の一、二万円を上限として助成)などがあります。当局の早い対応に敬意を表します。
それでは、平成二十六年度三月議会。通告順に従い、総括質疑及び
一般質問をさせていただきます。
今回は、市長の政治姿勢、特命担当副市長の二年間の総括、人口減少対策、新庁舎、健康長寿の
まちづくり、観光振興、安心・安全の
まちづくり、アスリートタウンについて質問をさせていただきますので、当局の明快で、市民の誰もが納得のいく、前向きの答弁をお願いいたします。
なお、割愛する部分については割愛させていただき、理解を深めるために別の角度から質問することもありますので、よろしくお願いいたします。
まず、市長の政治姿勢について、三点お伺いいたします。
一点目、前段でも述べましたが、新年度予算につきましては、事業費の大きかった新庁舎高層棟が完成したものの、過去二番目の規模の大型予算となっています。今回の予算編成に当たり、市長の思いと最も苦心した点についてお伺いいたします。
二点目、お隣の日向市の平成二十七年度一般会計当初予算案は、前年度比〇・二%、七千万円減で総額二百八十九億円となっています。基本コンセプトは、市民に笑顔を届ける地方創生元年を念頭に「キラリ輝く〝笑顔〟実現予算」とのネーミングをつけており、黒木日向市長の思いが伝わってきます。
市長は、今回の積極的予算にネーミングをつけるとするならば、何とつけられますか、お伺いいたします。
三点目、来年度の国の一般会計総額は、過去最大の九十六兆三千四百二十億円が閣議決定されました。経済再生と財政再建(財政の健全化)の二つを同時に達成するための予算になっている。
その中で、安倍政権が看板政策に掲げる地方創生関連予算は、内閣府など十府省にまたがり、百九十二事業に合計七千二百二十五億円が計上されています。
主な事業は、地方経済の活性化を目的に、ふるさと名物のブランド化や販路開拓の支援。東京圏への若者流出を食いとめるため、地方の私立大学の経営強化。妊娠・出産・子育て分野では、一カ所で保健師らの支援を受けられる子育て世代包括支援センターを百五十市町村で整備するための事業。
また、各自治体が特性に応じた活性化策を定める「
地方版総合戦略」の策定を支援するため、地域経済に詳しい専門家を経済産業省の出先機関に派遣する事業など、こうした国の事業のほか、地方自治体の予算編成の指針となる地方財政計画に、まち・ひと・しごと創生事業費を新たに一兆円計上。地方債などを含めた地方財政計画の全体の財政規模は、八十五兆二千七百億円の高い水準となりました。
また、地方が自由に使える一般財源総額は、前年度比一兆一千九百八億円増で過去最高の六十一兆五千四百八十五億円に達し、地方交付税は一千三百七億円減の十六兆七千五百四十八億円(特別会計を含む)となっています。
予算について、市長は「最小の経費で最大の効果が得られる予算編成」と毎年のようにおっしゃっておられます。
黒木日向市長は、喫緊の課題である地方創生や人口減少問題などの解決に向け、国の関連予算の積極的な活用を図りながら、「雇用」「安心・安全」「子育て」の三つの重点プロジェクトに取り組みたいと述べられておりますが、首藤市長はどのようなプロジェクトに取り組まれるのか、お伺いいたします。
次に、特命副市長の二年間の総括についてお伺いいたします。
野口副市長は、特命担当の副市長として平成二十五年四月に就任され、この二年間、企業誘致等に精力的に動いてこられました。
その中で、クレアパーク延岡第二工区に、地元企業のミツワハガネ株式会社が立地調印。同社は、ことし六月よりクレアパークでの操業を開始し、平成三十一年度までの五年間で三十人の新規雇用を計画しておられます。
また、東京に本店を置き、経済・営業面のコンサルティング業務等を行う株式会社エッジコネクション、社長の大村康雄さんは延岡市出身ですが、顧客からの受注拡大に対応して、コールセンター業務、ウエブデザイン業務を行う事業拠点をサンロード栄町に立地調印。ことし三月より操業を予定し、平成三十年度までの五年間で五十四人の新規雇用を計画など、少しずつですが成果があらわれているように思われます。
そこで、この二年間の総括をお伺いいたします。
次に、人口減少対策について、二点お伺いいたします。
一点目、昨年五月、有識者でつくる
日本創生会議が発表した、
消滅可能性都市の一つとなっている日南市が、東京のIT企業「クラウドワークス」と共同で、インターネットで仕事を受発注するクラウドソーシングを活用した人材育成事業を進めているという記事が、先日の新聞に出ていました。これは、地元に職がなくても、ネットを通して作業を受注し、生活できる収入の確保を可能にして、人口の流出を防ぐというものです。これは昨年十一月に市が
登録有形文化財「油津赤レンガ館」に高速ネット環境を整え、開設した共用オフィスをクラウドワークス社が使用契約したことが契機となり、今回の計画が生まれたものです。
本市においても、空き店舗等が多くあります。今回の株式会社エッジコネクションの立地も、まさしく同じようなことであると思いますが、今後の企業誘致と人口減少対策を絡めた総合的なお考えをお伺いいたします。
二点目は、人口減少の要因である社会増減についてでありますが、平成二十四年から平成二十七年一月の、宮崎県内における本市からの転出、本市への転入について調べてみました。それによりますと、転入者は四千三百二十八人、転出者は五千百四十七人となっており、三年間で八百十九人の社会減となっています。
ちなみに、延岡市では、転入より転出のほうが多い市町村別では、一位が宮崎市、六百九人、二位が日向市、百二十七人、三位門川町、百九人、四位えびの市、三十一人、五位高鍋町、二一人、六位都城市と小林市と同じで十五人となっています。
また、本市からの転出より本市への転入が多い市町村別では、一位が高千穂町と日之影町で三十七人、三位が日南市で三十三人、四位西都市で二十四人、五位が五ヶ瀬町で十七人となっています。
このように、延岡市より大きな宮崎市への転出が多いのは何となくわかるような気がしますが、門川町や日向市へも本市からの転出が多いことには驚かされました。
なお、県内における本市への転入・転出のここ三年の実績では、平成二十四年が二百二十六人、平成二十五年は百三十八人、平成二十六年は三百三十八人、それぞれの減となっており、県外からの実績を見ますと、平成二十四年が四百三十九人、二十五年は三百六十九人、そして二十六年が四百四十八人、それぞれの減であります。
このように、社会減が進んでいる実態があります。もちろん、転入・転出には、仕事の関係、学校の関係、その他いろいろと事情はあると思いますが、この数字を見てどのように思われますか、お伺いいたします。
次に、新庁舎について、四点お伺いいたします。
新庁舎の高層棟が完成し、二月十三日に引き渡しがなされ、二十三日には高層棟オープンセレモニーが行われ、新庁舎での一部の業務が開始されました。
そこで、まず一点目、新庁舎では、市長室や議場に延岡産材の杉を内装材として使用しており、二期工事の低層棟工事では、市民スペースや壁にも延岡市産材を内装として使用する予定になっていますが、市民が多く利用する高層棟一階の市民課、国民健康保険課の窓口、また、三階の農林水産部のカウンターにも延岡産材を使用するべきではなかったのか。また、低層棟には健康福祉部が入るようになっていますが、その窓口にも延岡産材を使用する考えはないのか、御所見をお伺いいたします。
二点目、新庁舎の部署配置についてですが、これにつきましては、昨日、同様の質問があり、理解できましたので、割愛させていただきます。
三点目、新庁舎移転の際の問題点についてお伺いいたします。
新庁舎移転後にスムーズに業務を開始するに当たり、週末の土日を利用して短時間での引っ越しには大変御苦労があったことと思います。
そこで、部署のパソコン等にも一時的に使用できなかったりしたと思うのですが、それに伴い、例えば休日の申請手続等で市民生活に不便なことはなかったのか、お伺いいたします。
四点目、新庁舎には副市長室が二部屋あります。現在は副市長が二名ですが、いつまで二名体制で行かれるのか。一名になったときに、一部屋はどうするのか。移動間仕切りタイプの副市長室は考えられなかったのか、お伺いいたします。
次に、健康長寿の
まちづくりについてお伺いいたします。
宮崎県では、一一三〇県民運動を実施しています。これは、一週間に一回三十分以上の運動をしようという取り組みで、県民への健康意識の向上を図ろうとするものです。
本市が行っている健康長寿の
まちづくり、健康長寿ポイント制度を設け、そのポイントがたまるとプレゼントに応募でき、抽せんで商品が当たるようになっています。
ポイント制度については、市民がイベントに参加することで健康への意識が高まるすばらしい取り組みであり、全国的に見ても珍しい取り組みとなっています。文部科学省もポイント制度を導入した取り組みを実施しようと検討しております。
このポイント制度を導入した後、市民の意識の変化はどうなったのか、お伺いいたします。
また、制度を実施してから三年、市民の参加状況はどうなのか、お伺いいたします。
次に、観光振興について、七点お伺いいたします。
昨年、宮崎~延岡間が全面開通し、北浦~佐伯間も開通しました。そして、ことしは佐伯~大分間が開通し、来年には、福岡までが高速道路でつながります。本市にとっては、念願であった高速道路の時代到来です。
先月行われました「延岡花物語」。その中で、メーンイベントとして二十一日、二十二日に行われました「この花ウオーク」。私も実行委員会の人力車部会の一員として、祭りを盛り上げようと参加しました。
実行委員会の発表によりますと、初日の二十一日は二万人の来場者、二日目の二十二日は、雨天決行に備えて観客用のテントを張るなどしたが、前夜からの雨で会場周辺の河川敷のぬかるみがひどかったために開催を断念。それでも、イベントの中止の連絡不足で会場に訪れた人は多く、特に雨が上がって温かくなった午後には、多くの人が来場し、実行委員会は二千五百人が来場したとしています。
昨年の「この花ウオーク」が三日間で三万五千人ということでしたので、それからすると二十二日が晴れていれば、二日間でも昨年以上の集客が見込まれたと思うと残念です。
二十二日は、私も午後から人力車の撤収に行きました。しかし、実行委員会からの要請で来場者の方々に少しでも楽しんでもらおうと、急遽、人力車を引きました。イベントや出店がない中、来場された方々に少しでも、おもてなしができたのではないかと思っています。
「延岡花物語この花ウオーク」につきましては、平成二十五年度は九月補正予算で二百二十四万九千円(別途補助五十万円)、二十六年度当初予算は二百三十万二千円(別途補助五十万円)、来年度当初予算にも三百万円が計上されています。この金額は、今年度の当初予算よりも七十万円多くなっています。
そこで、一点目、この花物語については、ことしはCMを作成し、テレビ宮崎で放映されているのを見ました。前段でも述べましたように、ことしは大分市まで高速道路がつながります。そこで、CMを九州管内で、どの程度放映したのかをお伺いいたします。
二点目、二日目の日曜日のイベントは早々に中止を決めましたが、出店業者は、日曜日で書き入れどきと思い、仕込みをしていた業者もあったかと思いますが、中止になったことで業者からの苦情もあったのではないかと思います。来年度以降の開催に向けての、雨の場合に関しての対策はどうするのか、お伺いいたします。
三点目、ことしは五ヶ瀬川左岸にイベント関係のステージや出店が並び、仮設の橋を渡り、右岸の堤防上の河津桜や菜の花を見るというコースでした。
しかし、仮設の橋を渡り、右岸堤防上に上がるには、橋の近くには階段しかなく、車椅子用のスロープは離れているところにありました。
ある老人施設の方々が来られて、スロープが遠いので、車椅子を階段のところで持ち上げて利用者さんを堤防上に上げるのに、私も「お手伝いしましょうか」と声をかけたのですが、遠慮されたようで、仕方なく堤防下から見るだけで帰っていかれました。他にも同じような方がいらっしゃったのではないかと思います。
また、階段には手すりもなく、年配の方にとっては危なく感じました。「おせったいのまち のべおか」を、もう少し配慮があってもよかったのではないかと思いますが、お考えをお伺いいたします。
四点目、観光案内看板の充実についてお伺いいたします。
高速道路がつながり、市内の観光名所等に行くのに、看板が少ない、小さい、見づらいというような意見があちこちから聞かれます。
例えば、北浦町では、国指定天然記念物の「古江のきんもくせい」や日本の里百選に選ばれた「地下の茶山」の風景は訪れる人が多く人気が高い。しかし、せっかく北浦インターチェンジでおりても、目的地がわからないとの苦情を聞きます。
先日、我が会派の河野治満議員が可愛岳登山に挑戦。河野議員は南口から登ったそうですが、往復で四時間かかったとのことです。頂上で出会った観光客の方から「私たちも南口から登りたかったのですが、登り口の案内がわからず、北口から登ってきた。もっとわかりやすい看板があると助かるのに」と言われたそうです。
ほかにもそういうところがあると思いますが、観光案内看板の充実について、お考えをお伺いします。
五点目、「ひむか遊パークうみウララ拠点基地」につきましては、午前中の答弁で理解できましたので、割愛させていただきます。
六点目、来年度の予算の中で、浜木綿村施設整備事業として五百六十七万円が上程されています。内容は、浜木綿村のシンボルである遊具施設「難破船」が老朽化しているため、全面改修し、開園当時の状態に復元することで集客力を高めるというものです。
しかし、私が見る限りでは、「難破船」で遊んでいる子供をほとんど見かけたことがありません。復元することで、集客力を高めることができるのでしょうか。費用対効果について、お考えをお伺いいたします。
また、北浦に「難破船」というのは、逆にイメージが悪いように思えるのですが、どうでしょうか。子供たちにも夢を与えるような、別の遊具を考えることはできないものでしょうか、あわせてお伺いいたします。
七点目、本来は余熱利用健康施設であるヘルストピア延岡も、観光施設として十分機能しているものと思います。昨年、ヘルストピアプラネタリウム上の屋根の部分が壊れているのを見かけました。原因は台風八号の被害ということでしたが、その修理までには時間がかかりました。
施設の破損は、見た目にも悪く、来場されるお客様にもいい影響は与えません。なぜ早急な修理ができなかったのか、お伺いいたします。
次に、安心・安全の
まちづくりについて、三点お伺いいたします。
市民が安心・安全に暮らせる
まちづくり、災害に強い
まちづくりは、行政の使命であると考えます。
まず一点目、私は、平成二十年の九月議会において、「本市には、全長で約十七キロのカラー舗装道路があると聞いている。施工直後は、きれいで、すばらしい歩道であるが、年月とともに劣化が進み、場所によっては細かい石が道路にまで落ちている。小石による事故が発生するとも限らない。劣化対策はどうしているか」との質問に対し、当時の都市建設部長は「景観を考慮し、安らぎの歩行空間を創出する目的で実施しているが、年月を経過し、劣化しやすい状況になっている。このような歩道については安全面から定期的に小石の除去や清掃を行うように努めている。特に車両の乗り入れ部分や劣化の激しい部分などについては、現地を調査の上、計画的補修を行っていきたい」との答弁をいただきました。
あれから六年半が過ぎ、市内のカラー舗装の歩道の総延長はふえていると思いますが、補修については進んでいるのか、場所によっては小石の部分がなくなり、歩行者が歩きにくいような段差もあるところも見受けられますが、御所見をお伺いいたします。
二点目、カラー舗装上の点字ブロックについてお伺いいたします。
点字ブロックは、目の不自由な方にとっては大変重要な役割があります。そこで、カラー舗装されている歩道の点字ブロックについて、さきにも述べましたように、年月の経過でカラー舗装が劣化し、その上の点字ブロックも剥がれている部分を至るところに見かけます。場所によっては、その上を歩くと足をくじくのではないかというほど、剥がれて段差になっているところもあります。目の不自由な方はもちろん、健常者の方でも、けがをすると思われますが、御所見をお伺いいたします。
三点目、野口記念館前から中小企業センターに向かう歩道には、以前は点字ブロックがありましたが、現在では除去されたままの状態となっています。どうして除去されたのか、点字ブロックは今後も設置しないのか、お伺いいたします。
最後に、アスリートタウンについて、三点お伺いいたします。
一点目、高速道路がつながり、宮崎市までは約一時間で行けるようになりました。
そこで、スポーツランド宮崎、その中でもアスリートタウンのべおかを掲げる本市、現在ではトヨタ自動車硬式野球部やベガルタ仙台のキャンプが行われおり、ことしは全日本実業団連合女子合同合宿も行われ、また、二月八日に開催された「第五十三回延岡西日本マラソン」では、今回から女子の部も設けられ、また、公務員ランナーの川内選手も走られ、沿道は川内効果で大勢の応援でにぎわったことは記憶に新しいものであります。
県体育協会は、二〇二六年国民体育大会を招致する方針を決め、県知事に要望書を出しました。知事は招致することを表明されました。
国民体育大会は、昭和二十一年に始まり、宮崎県では昭和五十四年に「日本のふるさと宮崎国体」が十二市町で開催されました。
市長の施政方針の中で、スポーツ施設の充実については「スポーツ施設の整備につきましては、施設の改修や備品等の整備を行い、より快適な競技環境を提供するとともに、本市での大会・合宿の積極的な誘致を推進してまいります。また、東京オリンピック・パラリンピックや二巡目国体に備えた選手の発掘や育成、競技施設の整備等について、県や関係機関との情報交換を積極的に行いながら、この機を捉えたスポーツ振興にも努めてまいります」と述べられています。
東京オリンピック・パラリンピックまで、あと五年。二巡目国体まで、あと十一年であります。
本市におけるスポーツ振興計画は、新しい計画の策定に取り組んでおられることと思いますが、二〇二〇年の東京オリンピック・パラリンピックに向けての合宿誘致。特に二〇二六年の二巡目国体招致の際の会場整備に向けては、早急に策定する必要があると思いますが、進捗状況をお伺いいたします。
二〇一九年に行われるラグビーのワールドカップ日本大会の開催地が、今月二日に発表されました。立候補していた十五会場から十二会場に絞り込まれ、開催地は北海道から九州までバランスよく選ばれました。大分県(大分スポーツ公園総合競技場)も、その試合会場の一つに名乗りを上げており、見事に開催地に選ばれました。
この施設は、二〇〇二年、サッカーワールドカップ日韓大会に続き、二度目の世界大会招致となります。
九州では、このほかに福岡市(博多の森球技場)、熊本市(熊本県民総合運動公園陸上競技場)、計三カ所で開催されることが決まりました。
本市でラグビーをしている子供たちに夢を与える意味でも、事前合宿の誘致も考えに入れられないものか、お伺いいたします。
二点目、県の事業として進められている北浦町古江廃棄物護岸埋立地、来年度中に完成すると聞いていますが、その進捗状況についてお伺いいたします。
この場所には、漁業施設と緑地公園ができるようです。緑地公園につきましては、スポーツ施設としての活用も考えられるのか、お伺いいたします。
三点目、プロサッカーJ1ベガルタ仙台は、本市で十五年連続、春季キャンプを行っており、昨年はワールドカップ開催でJリーグ中断中にも本市でキャンプを行いました。本市で十年間、春季キャンプをしてきトヨタ自動車硬式野球部については、残念ながら来年度は本市以外でのキャンプ地も視野に入れて探しているとのことです。
日向市では楽天二軍キャンプや韓国のプロチームがキャンプをしています。
本市で野球をしている子供たちに夢を与えるためにも、本市出身の選手を活用し、プロや実業団の合宿の誘致はどうなのか、お伺いいたします。
先日、俳優で歌舞伎役者の十代目坂東三津五郎さんがお亡くなりになられました。私と同じ五十九歳という若さでした。
三津五郎さんは、幾らよいものでも、体で伝える芸は、その人が亡くなってしまえばおしまいだから大変だよねとおっしゃっていたということを聞いたことがあります。歌舞伎という日本古来のすばらしい芸術を自分の体で次世代に残していこうと頑張っておられました。
高速道路の開通は、まさしく「延岡新時代」に向け大きな飛躍をしていく絶好の機会であります。私も微力ではありますが、次世代を担う地域の宝であり地域の財産である子供たちに、延岡に生まれてよかった、延岡に住み続けたい、一度延岡を離れても、また延岡に帰ってきたいと思うような、すばらしい延岡を残していけるように頑張っていこうと思います。
四年前のきょう三月十一日は、未曽有の大災害
東日本大震災が発生した日です。多くの方がお亡くなりになられ、今なお行方不明の方、仮設住宅で不自由な生活をされている方も多くいらっしゃいます。いまだに二十三万人の方が避難生活を送っていらっしゃるそうです。お亡くなりになられた方々の御冥福をお祈りし、一日も早く復旧復興がなされ、もとの生活に少しでも近い生活に戻れるようお祈りいたします。
本市においても、南海トラフ巨大地震が想定される中、
東日本大震災の大惨事を風化させることなく、次の世代へ伝えていかなければならないと思います。
以上で、壇上からの質問を終わります。
(降壇)
〔市長(首藤正治君)登壇〕
○市長(首藤正治君) ただいまの甲斐正幸議員の御質問にお答えいたします。
まず初めに、新年度予算についてのお尋ねでございます。
平成二十七年度におきましては、東九州自動車道の北九州~宮崎間の開通が目前に迫る中、
高速道路時代を見据え、これまで取り組んできた新生のべおかプロジェクトや第五次
長期総合計画が最終年度となり、さらには、平成十七年度の合併から十年が経過するなど、さまざまな面で大きな節目を迎える年度となります。
このような中、新年度予算につきましては、国における地方創生・人口減少に関する施策の動向を視野に入れながら、新たな時代を迎える延岡の魅力を高め、都市機能の充実を図るための事業の見直しや選択と集中を図ったところでございます。
既存事業について必要な事業の見きわめを行いながらも、新規事業においては、市民生活にかかわる津波避難施設整備事業、離島・過疎地域等高校生修学支援事業、小児医療情報提供事業などに取り組むほか、エンジン〇一文化戦略会議オープンカレッジinのべおか補助事業や、高速道路開通を見据え本市の魅力を高める事業なども盛り込んでおり、全体的にめり張りがつき、バランスのとれた予算内容であると考えているところでございます。
次に、新年度予算のネーミングについてのお尋ねでございます。
平成二七年度は、地方創生・人口減少というテーマに対し、各地方自治体がどう向き合っていくかが問われる年度であり、今後、地域が抱える課題を克服し、地域経済の衰退と人口減少の悪循環からの脱却を図るための正念場を迎えるものと認識しているところでございます。
また、さきに申し上げましたとおり、本市におきまして、来年度はさまざまな面で節目の年度となりますが、このような中、工業都市として発展してきた本市の特性を大事にしながらも、東九州自動車道の延岡~大分間の開通という新たな局面において、本市の知名度の向上をさらに図り、従来のイメージからの脱却を図ることが必要だと考えております。
さて、ネーミングに関してございますが、先般、発表しました上杉忠弘さん制作の高速道路開通記念PRポスターの「陸の孤島終了」というキャッチコピーにもこういった思いが詰まっていると考えておりますが、あえて新年度予算に名前をつけるとすれば、地方創生という大きな流れの中で延岡新時代を築いていく基礎となる大切な年度でありますので、「延岡新時代創生予算」という表現がふさわしいのではないかと考えたところでございます。
次に、国の地方創生関連予算の活用についてのお尋ねでございます。
平成二十七年度におきましては、
地方人口ビジョン及び
地方版総合戦略を策定することになっておりますが、国におきましても、
地方版総合戦略の策定に向け、情報支援、人的支援、財政支援を切れ目なく展開することとしているほか、平成二十七年度の地方創生関連予算措置において、各府省庁にまたがり手厚い予算配分がなされているようでございます。
地方版総合戦略につきましては、国の
総合戦略で示されている「地方における安定した雇用を創出する」「地方への新しい人の流れをつくる」「若い世代の結婚・出産・子育ての希望をかなえる」「時代に合った地域をつくり、安心な暮らしを守るとともに、地域と地域を連携する」という、この四つの目標を勘案しながら、本市の実情に応じた独自の戦略を策定したいと考えております。
特に、本市の特性である、工業都市としての製造業の集積や、新学部を含めた九州保健福祉大学の機能、そしてメディカルバレー・メディカルタウン構想、さらには、東九州自動車道の整備に伴い待望の
高速道路時代を迎えることなどを踏まえ、
総合戦略の策定を進めてまいりたいと考えているところであります。
平成二十七年度の本市の当初予算におきましては、新規事業として、延岡の元気な中小企業応援事業や創業支援計画推進事業など、中小企業に対する支援事業を実施するほか、児童クラブ開所時間延長支援事業や小児医療情報提供事業など、子育ての環境の充実を図る事業を盛り込んでいるところでありますが、これらのほかにも、国の地方創生関連予算を視野に入れながら、延岡独自の地方創生を進めてまいりたいと考えているところでございます。
以上でございます。
(降壇)
〔副市長(野口和彦君)登壇〕
○副市長(野口和彦君) お答えいたします。
特命担当副市長としての二年間の総括についてのお尋ねでございます。
私は、平成二十五年四月の就任以降、本市が抱える喫緊の課題であり、特に機動性が求められるとともに、県との連携、協力が重要となる四つの特命事項、「延岡市メディカルタウン構想」「企業誘致」「地域医療の充実」「自治体クラウド」について取り組んできております。
この間、延岡市メディカルタウン構想につきましては、JICAやJETRO等との連携による、タイなど東南アジアの医療技術人材の育成に関する事業がスタートし、また、地元企業が医療機器関連産業へ参入するなど、具体的な動きが出てきております。
さらに、ことし四月に九州保健福祉大学に設置される、がん細胞研究所は、県の立地企業に認定され、東九州メディカルバレー構想の大きな柱である「研究開発の拠点づくり」への貢献のみならず、地域の発展に大きく寄与していくものと期待しているところでございます。
また、自治体クラウドの本格稼働後、クラウド移行前の平年べースの電算経費と比較し、二年間で約九千八百万円の経費の削減につなげているほか、地域医療の充実につきましては、特に、医師確保の観点から、県や県立延岡病院、医師会と連携をしながら、本市夜間急病センターや県立延岡病院などに医師を派遣していただいております宮崎大学、大分大学、熊本大学への訪問を重ね、医師派遣の継続など、関係強化に努めてまいりました。
さらに、企業立地につきましても、議員のお話にありましたように、昨年、クレアパーク延岡工業団地第二工区に、第一号となる企業立地が決定したほか、昨年一年間の本市の企業立地奨励補助金の対象となる指定工場の新規雇用数は、過去五年間で最高となるなど、着実に雇用の拡大も図られていると考えております。
今後とも、ただいま申し上げました課題等について、着実に成果につなげられるよう取り組んでまいりたいと考えております。
以上でございます。
(降壇)
〔企画部長(中村慎二君)登壇〕
○企画部長(中村慎二君) お答えいたします。
まず初めに、県内各市町への人口流出についてのお尋ねでございます。
人口減少問題は、
日本創生会議の提言を契機に、全国的にクローズアップされておりますが、人口は都市力の最大指標であり、本市においても人口減少対策は最重要課題であると認識しているところでございます。
議員御指摘の県内各市町への人口流出につきましては、転勤や進学・就職、結婚等、さまざまな要因が考えられるところではございますが、本市からの転出者が多い状況につきましては、重く受けとめており、実際の理由等を調査するため、過去一年間の転入・転出者に対し、アンケート調査を実施するなど、要因の分析を行っているところでございます。
今後は、こうした分析等を踏まえ、全庁的な取り組みのもと、人口減少に歯どめをかけるための効果的な施策につなげてまいりたいと考えております。
次に、新庁舎における延岡産材の使用についてのお尋ねでございます。
このたび完成した新庁舎高層棟におきましては、延岡産材の杉を市長室や応接室、議長室、議場の内装材として使用しており、木のぬくもりが感じられる室内空間に仕上がったと感じております。
また、低層棟におきましても、市民スペースや講堂の内装材として使用する予定であり、市民の皆様に親しまれる空間をつくっていきたいと考えております。
議員御指摘のカウンターにつきましては、将来にわたって、多くの市民の皆様が利用されること等を考慮して、耐久性及び耐熱性の高い製品を採用しております。
低層棟の窓口においても、同様の考え方で整備を進めていく予定でございますが、延岡産材の使用につきましては、低層棟の備品などにおいて活用できないか、検討してまいりたいと考えております。
次に、新庁舎移転の際の休日申請手続等についてのお尋ねでございます。
夜間及び休日における各種申請等への対応といたしましては、従来より、戸籍関係の各種届け出の受付や事前予約のあった一部証明書の交付を、夜間・休日窓口で行っており、新庁舎でも同様の取り扱いとしているところでございます。
夜間・休日窓口の新庁舎への移転日時につきましては、広報のべおかや新聞広告等で市民の皆様に事前にお知らせした上で、円滑に窓口の移転を行い、新庁舎での窓口業務を開始いたしております。
新庁舎への移転に際しまして、移転作業を行った土曜日、日曜日に、パソコンやプリンタ等のOA機器類を一時的に取り外す時間帯はございましたが、夜間・休日窓口における業務に支障を来すものではございませんでしたので、市民の皆様に御不便をおかけするような状況は発生していないと考えております。
次に、新庁舎における副市長室についてのお尋ねでございます。
現在の副市長二人制につきましては、新火葬場や新最終処分場、市役所新庁舎などの各種大型事業を着実に推進するため、また、県との連携、協力が特に重要となるメディカルタウン構想や企業誘致、地域医療の充実、自治体クラウド事業の四つのテーマにつきまして、より大きな成果を上げるべく、平成二十三年度に導入したものでございます。
今後も、さまざまな課題の解決に向け、引き続き、副市長二人制のもとで各種プロジェクトの推進に取り組んでいくという市長の方針に基づき、新庁舎におきましても、副市長室二部屋を設置したところでございます。
また、両副市長は異なる業務を所管しており、それに伴う関係者との協議等もあるため、個室としたところでございます。
次に、観光イベント・スポット等のテレビCM放送についてのお尋ねでございます。
この事業は、高速道路の開通PRを目的として平成二十五年度から実施しているものでございまして、県内はもとより、福岡、大分、熊本、鹿児島を放送エリアとし、本年度は、夏に「ひむか遊パークうみウララ」、秋に「鮎やなと伊勢えび海道」、そして早春に「延岡花物語」のCMを制作・放映したところでございます。
特に、今回は延岡~大分間の開通直前ということもありまして、五県全体で六十五回放送を行ったうち、その四割に当たる二十六回を大分県内で放送するなど、集中的なPRを行っております。
また、今月も、本市の御当地グルメを題材としたテレビCMを開通予定日の一週間前から同エリアにて放送する予定となっておりますが、さらにテレビ大分にも取材に来ていただき、情報番組にて取り上げていただくこととなっております。
今回のCMを初めポスター等のPRにより、大分県を初め県内外の多くの方々に、高速道路を使って本市にお越しいただきたいと考えております。
以上でございます。
(降壇)
〔健康福祉部長(佐藤和郎君)登壇〕
○健康福祉部長(佐藤和郎君) お答えいたします。
まず初めに、健康長寿ポイント制度導入後の健康意識の変化についてのお尋ねでございます。
御案内のとおり、ポイント制度では、応募要件として「対象となるイベントやグループ活動への参加」「継続した活動」「健診受診」の三つの項目を盛り込み、また、協賛事業所を募るなど、市民の健康意識の醸成を図る工夫をしているところでございます。
そのような中で、イベント等への参加者の増大はもちろんのこと、対象として登録する事業やサークル活動もさまざまな分野に広がっているとともに、健康長寿のべおか応援団として協賛する事業所等もふえております。
そのようなことから、多くの方々に健康づくりに対する関心が広がってきており、市民の健康意識は年々高まってきていると感じているところでございます。
次に、健康長寿ポイントの参加状況についてのお尋ねでございます。
平成二十六年後期の第六回募集では、対象イベント等への延べ参加者数は三万七千六百三十三人、応募数は三千四百七十通で、平成二十四年前期の第一回と比較いたしますと、参加者数で約二・四倍、応募数は約五倍となっております。
また、協賛していただいている健康長寿のべおか応援団も、五十六事業所から七十五事業所にふえるなど、多くの市民がかかわりを持った取り組みとして広がっているところでございます。
次に、ヘルストピア延岡の施設の補修についてのお尋ねでございます。
ヘルストピア延岡は、市内外を問わず、年間二十八万人を超える方々に御利用いただいておりますが、オープンから二十年以上が経過し、施設・設備ともに老朽化しているため、年次的に修繕・改修を実施しているところでございます。
議員御指摘の屋根の破損につきましては、昨年七月に通過した台風八号によるものでございます。翌日には応急修復を実施し、九月補正により補修工事を行う予定にしておりましたが、その後、十月に台風十九号で破損部分が拡大したことと老朽化による傷みが進んでいたことから、修繕に時間を要しているところでございます。
なお、現在、安心して御利用いただけるよう、補修工事と並行して施設全体の調査を実施しているところでございます。
以上でございます。
(降壇)
〔商工観光部長(野々下博司君)登壇〕
○商工観光部長(野々下博司君) お答えいたします。
まず初めに、企業誘致と人口減少対策についてのお尋ねでございます。
議員のお話にございますエッジコネクションの立地につきましては、本市が取り組んでおります延岡駅周辺整備の趣旨を御理解いただき、商店街の空き店舗に立地していただいたところでございます。
こうした事例がふえていくことは、雇用の場の創出はもとより、中心市街地の活性化にもつながるものでございますので、今回の事例をモデルとして、さまざまな機会を通して情報発信し、第二、第三の成功事例をつくってまいりたいと考えております。
また、人口減少対策として、企業誘致は大変有効であり、地方経済への波及効果も大きいものと認識しておりますが、地方における企業誘致は大変厳しい状況にもございます。
そのため、安定した雇用の場を確保する方策の一つとして、新たな分野に挑戦する意欲のある中小企業者や、創業を志す方々の支援を通じた雇用の創出も図っていきたいと考えております。
次に、花物語の雨対策についてのお尋ねでございます。
花物語の二日目、日曜日のイベントにつきましては、雨により会場がひどいぬかるみ状態になったため、実行委員会では当日の早朝に、苦渋の判断で「中止」としたところでございます。
お尋ねの来年度以降の雨対策につきましては、当イベントの開催場所である河川敷が雨に弱いため、舗装などの改良も含めた環境整備に向け、今後、関係機関と協議してまいりたいと考えております。
次に、車椅子用のスロープなどについてのお尋ねでございます。
ことしの花物語は、昨年度と異なり、レイアウトを変更して実施したところでございます。
そのため、議員御案内のとおり、車椅子が利用できるスロープが昨年より遠くなったものです。
現在、実行委員会では、イベント開催における問題を集約しておりますが、その中においても、スロープの設置場所や階段の手すりの案件も出ておりますので、皆様の御意見を反映していきながら、さらに花物語をよいものにしてまいりたいと考えているところでございます。
次に、観光案内看板の充実についてのお尋ねでございます。
観光案内看板につきましては、自然公園法や県屋外広告物条例などの法的規制をクリアしながら、市内のさまざまな観光施設を案内する看板を設置いたしているところでございます。
そのような中、重点的な観光推進エリアとして位置づけている「海ウララ」エリア内に、統一したデザインで今月中に十四基の案内板と観光情報板を、また、自然保全の観点から、オオスリバチサンゴの保護看板を設置いたします。
今後も、お客様などの御意見を伺いながら、観光案内看板の充実に努力してまいりたいと考えております。
以上でございます。
(降壇)
〔都市建設部長(山本昌男君)登壇〕
○都市建設部長(山本昌男君) お答えいたします。
まず初めに、カラー歩道の計画的な補修についてのお尋ねでございます。
歩道の整備につきましては、バリアフリー化事業により、平成二十年度以降の過去六年間で約三キロメートルの改修を行い、段差の解消を行っております。
カラー舗装に整備した歩道やその他の歩道につきましても、道路パトロールにより定期的な小石の除去や清掃を行うとともに、車両の乗り入れ部分や劣化の激しい部分は、その都度補修を行っております。
今後は、歩道の一斉点検や道路パトロール等を通じて現状把握に努め、計画的な補修を通じて安全面の向上に努めてまいりたいと考えております。
次に、点字ブロックの経年劣化による破損についてのお尋ねでございます。
議員御指摘のとおり、カラー舗装上の点字ブロックにつきましては、年月の経過とともに舗装面の劣化や、点字ブロック自体の変形などが生じてまいります。
このような箇所では、目の不自由な方はもちろんのこと、健常者の方の通行にも支障を来すこととなりますので、道路パトロール等を通じて、点字ブロックが剥がれるなどの危険な箇所につきましては補修を行っているところでございます。
今後も、歩道の一斉点検とあわせて注意を払ってまいりたいと考えているところでございます。
次に、点字ブロックが除去された箇所の再設置についてのお尋ねでございます。
野口記念館前から中小企業センターまでの区間につきましては、点字ブロック自体が変形していたことから補修の検討を行いましたが、部分的な補修が困難であったことから、点字ブロックを全て除去したところでございます。
しかしながら、この区間には野口記念館や裁判所などの公共施設がございますので、平成二十七年度で復旧する予定でございます。
以上でございます。
(降壇)
〔教育部長(池田秀樹君)登壇〕
○教育部長(池田秀樹君) お答えいたします。
初めに、スポーツ振興計画の進捗状況についてのお尋ねでございます。
平成二十一年三月に策定しました「アスリートタウンのべおか・スポーツ振興計画」におきましては、アスリートタウンづくりの推進や、市民の健康増進、多様化するニーズへの対応に配慮した施設整備を計画し、これまで、おおむね順調に進捗してきたところでございます。
今後のスポーツ施設の整備に当たりましては、東京オリンピック・パラリンピックの開催、本県での国体開催などを視野に入れますとともに、高速道路開通による影響等も踏まえ、これからの整備の方向性を検討する必要があると考えております。
新しいスポーツ振興計画につきましては、現在、これまでの取り組みの検証等を行っているところであり、競技団体や関係者の皆様の御意見などをお伺いしながら、平成二十七年度の策定に向けて取り組んでまいりたいと考えております。
次に、西暦二〇一九年ラグビーワールドカップ日本大会の事前合宿誘致についてのお尋ねでございます。
議員御指摘のとおり、ワールドカップの事前合宿等でトップレベルの選手のプレーを間近で見ることは、子供たちの意欲の向上や競技力向上につながりますとともに、本市のラグビー競技のさらなる振興が期待できるものと思っております。
西暦二〇一九年の日本大会では、九州では大分県、熊本市のほか、福岡市での開催が決定したところでございますが、東九州自動車道の開通に伴い、九州各県へのアクセスが格段に向上する中、本市では西階陸上競技場のほか、西階球技場、妙田公園南広場においてラグビー競技が実施できることから、事前合宿の受け入れは施設の面で対応可能であると考えております。
事前合宿の誘致につきましては、県と十分に連携し、国や日本ラグビーフットボール協会等の情報を収集しますとともに、関係団体との協議も行いながら取り組んでまいりたいと考えているところでございます。
次に、本市出身の選手を活用した野球合宿の誘致についてのお尋ねでございます。
今年度は、トヨタ自動車硬式野球部と名古屋産業大学硬式野球部が、西階野球場でキャンプを実施しております。
本市はこれまで、福岡や関西地方にて、旅行代理店と連携した合宿誘致活動を行ってきており、新たな競技種目の合宿受け入れも実現するなど、成果が見え始めているところでございます。
このような中、議員御提言の本市出身の選手を活用した合宿誘致につきましては、選手だけでなく、スタッフやフロントといった関係者に対してアプローチすることも効果的な誘致方法の一つであると考えております。
まずは、本市出身のプロ野球・実業団野球関係者に関する情報収集を行いますとともに、効果的な活用等につきまして研究をしてまいりたいと思っております。
以上でございます。
(降壇)
〔北浦町総合支所長(高久昌一君)登壇〕
○北浦町総合支所長(高久昌一君) お答えいたします。
まず初めに、難破船遊具の費用対効果と新たな遊具についてのお尋ねでございます。
浜木綿村の遊具施設の難破船は、平成五年度に建設され、海をイメージした珍しい遊具として、多くの子供たちの利用がございました。以来、修繕により安全を確保してまいりましたが、昨年の点検において、支柱などの重要な部材の腐食が確認されましたので、使用を中止している状況でございます。
議員御質問の費用対効果につきましては、施設が浜木綿村のシンボルとして建設された経緯から、お示しすることはできませんが、子供の冒険心をくすぐるコンビネーション遊具として一定の集客効果はあると判断されますので、今回復元するものでございます。
また、「難破船」という呼び名につきましては、建設以来、形状などから愛称として「難破船遊具」や「海賊船遊具」などと呼ばれている状況でございますので、御理解を賜りたいと考えております。
次に、古江廃棄物護岸埋立地の緑地広場整備の進捗状況と、スポーツ施設としての活用についてのお尋ねでございます。
埋立地の全体面積は十一ヘクタールであり、そのうち一ヘクタールが道路用地、三・七ヘクタールが漁業関連用地、六・三ヘクタールが緑地として用途区域の指定がされております。
進捗状況につきましては、平成二十五年度に臨港道路、二十六年度に駐車場が整備されており、平成二十七年度より芝生広場や園路等の整備に着手し、平成二十八年度完成の予定です。
議員御提案のスポーツ施設としての活用につきましては、本施設が緑地公園として位置づけられているため、専用の競技場としての活用は難しいようでありますが、スポーツを含めた多目的広場としての利用を県と協議してまいります。
完成後は市で維持管理を行うことから、広く市民に活用される施設の完成を目指したいと考えております。
以上でございます。
(降壇)
○議長(佐藤 勉君) 甲斐正幸議員の再質問を許可いたします。
○一二番(甲斐正幸君) それぞれの御答弁、どうもありがとうございました。
何点か再質問をさせていただきます。
市長に一点だけお伺いいたします。
過去に、本市では二人副市長、当時は二人助役制ということがあって、その後、一人になって、首藤市長が平成二十三年四月から、また二人体制の副市長ということですが、これからも、今後この二人体制というのを続けていかれるということで、よろしいですかね。
○市長(首藤正治君) はい。これからも、また続けてまいります。
以上です。
○一二番(甲斐正幸君) わかりました。
それでは、企画部長にお伺いします。
今の副市長室が二部屋に関して、今、市長も、今後とも二人副市長の体制で行かれるということで、企画部長の答弁の中で「今後も、さまざまな課題の解決に向け、引き続き副市長二人制のもとで各種プロジェクトの推進に取り組んでいくという市長の方針に基づき」とありました。具体的に言うと、どのようなプロジェクトがあるのか、教えてください。
○企画部長(中村慎二君) お答えいたします。
今後は、やはり地方創生に関する取り組みというようなことでございまして、今、市長のマニフェストの中にもありますけれども、内藤記念館の整備であるとか、城山の再整備であるとか、そういうようなプロジェクトが今後、行われていくと考えております。
以上でございます。
○一二番(甲斐正幸君) ありがとうございます。
では、副市長の件はもういいとしまして、企画部長、済みません、もう一回。
先ほどの、社会減の中で、過去一年間の転入・転出者に対しアンケート調査を実施するなど要因の分析を行っているとのことでしたけども、何人ぐらいを対象に実施されたんですか。
○企画部長(中村慎二君) 転入・転出者に対する調査ですが、現在、実施中でございまして、転入者の方、約二千世帯、それから転出者が約二千七百世帯に対して実施をしているところでございます。
以上でございます。
○一二番(甲斐正幸君) 今、アンケートを実施されていると。これ、いつごろまでに終わって、分析結果がまとまるのは、いつごろでしょうか。
○企画部長(中村慎二君) 現在回収中でございまして、今月中には集計を終える予定にしております。
以上でございます。
○一二番(甲斐正幸君) 答弁の中に、その分析結果等を踏まえながら、効果的な施策につなげてまいりたいということがありましたけど、その施策というのは、どういう形の施策と捉えればいいんですかね。
○企画部長(中村慎二君) 今議会でも、人口減少対策ということで市長からも御答弁を申し上げておりますが、いろんな各分野の取り組みを行っていく必要があるかと思いますけれども、まずは雇用、働く場の確保とか、そういうものが中心になってくるんではないかと考えております。
○一二番(甲斐正幸君) わかりました。
それでは、新庁舎について、ちょっとお伺いします。
来年度予算の中で、本質問、前段でも述べましたけども、市民に県産材のよさをPRすることを目的に、木造公共施設を整備する法人等に対して助成をする「森林整備加速化・林業再生事業」に一億六千二百四十三万円が計上されていますけれども、市民に県産材のよさをアピールするということであれば、本質問でも伺いましたけども、市民サービスに直結する窓口とか、相談機能を配した高層棟の一階・二階がありますけども、その事業を所管する、林業に関して所管する農林畜産課がある三階とか、その辺にもっと県産材を使うべきではなかったかと思うんですが。
答弁の中では、低層棟では使うからということでありましたけども、高層棟でもっと使うべきではなかったかと思いますが、お考えをお伺いいたします。
○企画部長(中村慎二君) 内装材に木材を使用することにつきましては、建築基準法で、ある一定の面積以上のものにつきましては制限がございます。これをクリアするためには、材質の上に防火処理とか、そういうものを行う必要がありますので、コスト的にもかさんでくるということで、総合的に考えた中で、高層棟の中では、市長室、応接室、それから議長室、そしてこの議場で活用を図ったところでございます。
○一二番(甲斐正幸君) 先ほどの答弁の中で、低層棟の備品等に活用したいという部分がありましたけど、その備品というのは、どういう部分がありますか。
○企画部長(中村慎二君) 市民スペースであるとか、エントランスホール、それからレストラン等で、テーブルとか、椅子とか、そういうもので活用できないか、今後、検討してまいりたいと考えております。
○一二番(甲斐正幸君) ぜひ、県産材なり市の産材を使って、林業の活性化を図っていただきたいと。
ちょっと前後しますけど、新庁舎、県産材の使用量というのは、平米になると思うんですが、今どれぐらい使われているんですか。
○企画部長(中村慎二君) 現在、市長室、それから応接室、議長室、議場でございますが、使用量といたしましては二十七立米、金額にいたしまして約一千七百万円。
以上でございます。
○一二番(甲斐正幸君) これ、高層棟だけですか。低層棟では、どれぐらい使われる予定になっていますか。
○企画部長(中村慎二君) 低層棟では、約九立米でございます。
○一二番(甲斐正幸君) 合計でいくと三十六立米ですかね。例えば、その使用量で、個人住宅、もちろん大きさもあると思うんですが、三十六立米でどれくらいの家が建つんですかね。個人住宅で言えば。
○企画部長(中村慎二君) 三十六立米での個人住宅でしょうか。ちょっと、そこまで検討はしておりませんが。申しわけありません。
○一二番(甲斐正幸君) わかりました。
ちょっと聞くところによると、四十坪弱ぐらいのが建つような話を聞いたんですけど、その数字が多いか少ないかは別としまして、ぜひとも低層棟には、なるべく使っていただきたいと。ほかの自治体に行っても、結構、木材を使っている部分がある、多く使っている自治体もありますんで、ぜひ多く使っていただきたいと思います。
新庁舎でもう一点なんですけど、議場は七階にあるんですが、引っ越ししてから、私も河野議員も、今のところ西側の階段を上がってきています。数えたら百五十段あるんですが、各階のドア、防火ドアがありますけど、この防火扉に避難経路図というのが張ってあるんですが、階段から上がってきたら、なかなか七階のところまで上がってくる市民の方は少ないかと思うんですけど、例えば二階・三階に上がってこられる方いらっしゃると思います。その際に、そういう避難経路ではなくて、各フロアの配置図も張ってあると市民のためにはいいかと思うんですが、その辺はどうでしょうかね。
○企画部長(中村慎二君) 新庁舎につきましては、高層になるということで、市民の皆様方はエレベーターを利用される方が多いんではないかということで表示をしてなかったところでございますが、議員の御指摘も踏まえまして、今後、表示につきましては検討していきたいと考えております。
○一二番(甲斐正幸君) ありがとうございます。
新庁舎の県産材の使用について、林業の担当部署としての農林水産部長にお伺いしますが、先ほど言われた三十六立米、この辺については、担当の部署としてはどのようにお考えですかね。
○農林水産部長(木原一成君) お答えいたします。
建築基準法を含めた制約の中で、可能な限り延岡産木材の利用を図っております。本議場を初め、応接室などにも利用してありますし、延岡産木材のアピールになると考えております。
本市の木材の蓄積量というのは、宮崎県一でございます。特に、県北の木材というのは、曲がりが少なくて、色合い、木目の細かさなど、高い評価を受けております。良質な木材が育っておりますので、今後も、公共的施設を含めて、広く利用を図ってまいりたいと思っております。
以上です。
○一二番(甲斐正幸君) それでは、健康福祉部長にお伺いいたします。
先ほど、ヘルストピア延岡は大体二十八万人あたりが年間で利用しているということで、屋根の補修工事が時間がかかっていますけど、施設全体の調査をするということですが、この調査、いつごろまでに終了予定でしょうか。
○健康福祉部長(佐藤和郎君) 新年度、実施したいと思っておりますけれども、ちょっと調査の終わる時期はちょっと掌握しておりませんので、また御報告したいと思います。
○一二番(甲斐正幸君) 済みません。ぜひよろしくお願いします。
それで、補修工事をしていますということでしたが、これ、やっぱり施設全体の調査が終わって、それによる補修工事もあると思うんで、いつごろまでに終了するというのは、全体の調査が終わらないとわからないですか。今現在の工事は、いつごろまでに終了する予定ですか。
○健康福祉部長(佐藤和郎君) 今の予定は三月補正に補正予算追加の分を上げておりますので、五月中に終わらせたいと思っております。
以上でございます。
○一二番(甲斐正幸君) ありがとうございます。
そしたら、いろいろ前後しまして済みません。商工観光部長にお伺いします。
花物語の二日目が中止ということがありまして、出展業者の人でいろいろ準備してたというのもあると思うんですが、例えば、中止したことによって出展業者からの苦情とかはなかったですかね。
○商工観光部長(野々下博司君) お答えいたします。
今回の雨というのは、降り初めから、全日来、降りましたけど、トータルでは七十ミリを超えてたと伺っておりまして、現場というのは河川敷でありますので、非常に泥沼化してしまったと。人が入れば入るほど泥沼になってしまうというような。私も現場のほうにおりましたけれども、長ぐつ以外ではとても入れないというような状況でありました。
そういうようなところで、逆に安全面、御不便をおかけするということで、苦渋の決断ということで早朝に判断したわけですけれども、確かに、日曜日ということで売り上げを予測しながらということで、御不満を持たれた方もおられたというふうなことは聞いております。
以上でございます。
○一二番(甲斐正幸君) もう一点伺います。
答弁の中で、ことしの花物語は、昨年のと異なり、レイアウトを変更して実施したところでございますと。そのため、車椅子が利用できるスロープが昨年より遠くなったとありました。レイアウトが変更になった時点で、スロープ、あと手すりの検討等はできなかったんでしょうかね。
○商工観光部長(野々下博司君) お答えいたします。
確かに、ことしのレイアウトというのは変更になりました。自衛隊のほうが、応急仮設橋、災害時の応急橋の架設訓練ということで、会場の中央部に桟橋をかけていただきました。そこからの右岸側の、あの菜の花ロードからのアクセスというところが、今回のスロープとか手すりの問題になったところだと思うんですが、私も現場におりまして、そういうふうな御不便をおかけしたという事例も現場ではお聞きしました。
それとか、下側は通常の土でありますので、その安全を図って、利便性を上げるために砂利も敷いたんですけれども、車椅子ではなくても、例えば乳母車を使われている方たち、あるいは足元の少し、ちょっとふらふらするような高齢者の方々には非常に御不便をおかけしたようでございます。
延岡花物語というのは、もともとこういう一過性のイベントではなくて、市外から百万人の観光客を延岡に連れてきたいと。それで延岡の経済的な活性化効果を出したいとするものであります。ことし、主答弁でも申し上げましたけれども、今回、全体のいろんな問題点というのを実行委員会ともども集約して、あまたの関係機関があります。そのような方ともよく協議して、今後、すばらしい延岡の春のイベントして育てていきたいと思いますので、御理解をお願いしたいと思います。
以上でございます。
○一二番(甲斐正幸君) そうですね。河津桜、菜の花。河津桜はまだちょっと小さいですけど、聞くところによると、同じ時期に植えた河津桜は非常に大きくなっている部分があるような話を聞いてます。あそこの土壌の問題か、なかなか成長が悪い。あと何年かすれば、もちろんすごく見やすいものになると思いますので、ぜひ延岡市の一つのまた名物の場所としてやっていただきたいと思います。
それでは、都市建設部長にお願いします。
先ほどの、カラー舗装道路の点検、定期的に点検を実施しているということでしたけど、その頻度というのは、どれぐらいの頻度だったんですか。
○都市建設部長(山本昌男君) お答えします。
頻度といたしましては、道路パトロールが、地域にもよるんですけど、一応、路線的には、午前中・午後と分けまして各班でパトロールを行っていますので、歩道につきましても、年に二回、一年間を通しますと二回程度は今やっていると認識しております。
○一二番(甲斐正幸君) 延岡市も道路が広かったり長かったりしてますので、なかなか行き届かない部分もあると思うんですけど、ぜひその辺のところをよろしくお願いします。
それで、答弁の中に歩道の一斉点検というのがありましたが、これはいつごろの予定されてますか。
○都市建設部長(山本昌男君) お答えします。
一応、年早々に全体的な道路の安全ということで、職員に呼びかけたりとか、区長さんを通じて呼びかけをしたりとか、広報のべおかを使って通知をいたしておりますので、その中の一環として一回、それから夏休みの前に、子供たちの関係も出てきますので、それが一回、冬休みの前に一回と考えますと、三回程度を考えたいと考えております。
以上です。
○一二番(甲斐正幸君) 我々も気づいて土木課に電話すると、小さい補修についてはすぐやっていただけるんですけど、なかなかやっぱり非常に難しい部分があるんだと思いますけど、よろしくお願いします。
それで、点字ブロックの破損については、見ていただければ、一番近いところでは、庁舎のすぐ下のそこの信号機のところ。あそこ非常になっている部分があるんですが、主質問でも言いましたけども、我々が歩いても危ないと思うような部分がいっぱいあります。その部分で、なるべく早目にやっていただきたいというのがあるんですけど、例えば、その中で転んだりして、けがをしたとか、そういうような事例とかはなかったんですかね、今までに。どうでしょうか。
○都市建設部長(山本昌男君) お答えします。
通報的なもので、こけられて、うちのほうに連絡があったという事例は、今のところ入っておりません。
○一二番(甲斐正幸君) わかりました。うちの近所の人でそういうことがあったもんですからお聞きしたんですけど、そこまで大きく、実際これが、それほど大きなけがじゃなかったからよかったんですが、やっぱり何かあったときに、どうしても市の責任になってしまいます。もちろん骨折でも大変なけがなんですけど、なったりしたときに、極力早目に。特に健常者の方が、その方は健常者の方なんですけど、夜歩くのに、点字ブロックのところが安全だろうと思って歩いてたら、逆にけがをしたということだったので、ぜひよろしくお願いします。
それから、野口記念館前の点字ブロックなんですが、これ、いつ撤去されたんですか。
○都市建設部長(山本昌男君) 去年の十二月に一応、点検をいたしまして、補修を考えたんですけど、全体的に補修では間に合わないと、部分的に欠けてるところがありましたので、その時点で、職員を使いまして、二日間で撤去いたしました。
○一二番(甲斐正幸君) 去年の十二月ですか。
○都市建設部長(山本昌男君) はい。去年の十二月です。
○一二番(甲斐正幸君) ということは、半年ぐらい前ということですね。もっと前からのような気がしたんですけど、半年ぐらい前なんですかね。
○都市建設部長(山本昌男君) はい。半年前でございます。
○一二番(甲斐正幸君) 半年間そのままになってたと。先ほど言われて、平成二十七年当初にまた設置するような形でしたけど、その中で、野口記念館とか裁判所の公共施設があるからということだったんですが、その半年の間で設置されなかった理由というのは、どういうことですか。
○都市建設部長(山本昌男君) 訂正をいたします。十二月からですので、三カ月間という計算になります。
それで、一応、復旧につきましては、新年度の予算を使いまして、四月早々に入札をかけて着工したいと考えております。
○一二番(甲斐正幸君) わかりました。三カ月ですね。
何度も言いますけど、やっぱり、点字ブロックは目の不自由な方にとって非常に大切なものであります。それで、壊れれば、さっき言ったように、健常者の方にとっても逆に危ないという部分がありますので、ぜひとも早急にお願いしたいと思います。
それでは、北浦町総合支所長にお伺いいたします。
先ほどの遊具の件なんですが、改修工事、これはいつごろからかかる予定ですか。
○北浦町総合支所長(高久昌一君) お答えいたします。
お子様連れのお客様がふえる夏休みまでには使用が再開できるように、準備を進めてまいりたいと考えております。
以上でございます。
○一二番(甲斐正幸君) 夏休みまでということですね。
で、この間、通ってみたら、現状、あそこの遊具の回りはロープで囲ってあるだけなんですよね。誰でも入れそうなことになっているんで、危険だから改修をするというお話なので、今後、その危険対策とか、その辺の対策はどうなんですか。
○北浦町総合支所長(高久昌一君) お答えいたします。
現在は侵入防止用にロープを張って立ち入りができないような禁止の表示をしておりますが、親子連れの多い週末には、総合産業の職員が巡回をしまして注意喚起を行っているところでございまして、今後は、気候もよくなり、お客様がふえる時期となりますので、プラスチックのバリケードによって安全対策を図ってまいりたいと考えているところでございます。
以上でございます。
○一二番(甲斐正幸君) これもやっぱり子供たちの遊ぶ遊具ですので、万が一、事故があった場合に大変なことになりますので、ぜひその辺の安全対策は十分にとっていただきたいと思います。
それから、観光案内看板の件についてですが、先ほど商工観光部長の答弁の中で、重点的な観光エリアとして位置づけしているうみウララ内に、統一したデザインの、今月中に十四基の案内看板と観光情報板を設置と。また、自然保全の観点から、オオスリバチサンゴの保護看板も設置するという答弁がありました。
まず、そのエリア内にするのはいいんですが、そのエリアに行くまでに、例えば北浦インターチェンジをおりなきゃいけないということですね。昨年の十二月議会で同じようなことがあったんですが、結局、インターチェンジをおりていただくような形の看板を設置しないことには、なかなかおりてもらえないという部分があると思うんですが、その中で、県の条例で設置が難しいというような話がありましたが、その後、高速道路上の看板というのはどうなってますかね。
○北浦町総合支所長(高久昌一君) 北浦インターチェンジ付近の大型看板についてのお尋ねだと思いますが、大型看板の設置につきましては、具体的な設置場所、デザイン、そして色合いなどにつきまして、現在、県と協議を行っておりまして、場所につきましては、当初予定しておりました市有地では看板の大きさ等の規制で高速道路から見えにくい状況が確認されましたので、インターチェンジ付近の民有地を借り上げまして、設置をする方向で、現在、協議を進めておりますが、できるだけ早期の設置ができるように全力で取り組んでまいりたいと考えております。
以上でございます。
○一二番(甲斐正幸君) そうですね。やっぱりインターチェンジをおりてもらうような形の看板を早急に設置していただいて、呼び込んでいただきたいという気がします。
それから、先ほどあった遊具の件で、これ、ちょっとあれなんですけど、本質問の中でも言いましたけど、「難破船」とか「海賊船」遊具と、これ、愛称だと思うんですけど、あれだけの漁業基地である北浦に、何かちょっとそぐわないような気がするんで、今回の補修をかけたところで、逆に市民からそういう愛称を募集してはどうかと思うんですが、その辺はどうでしょうかね。
○北浦町総合支所長(高久昌一君) それにつきましては、今後、また検討させていただきたいと思います。
以上でございます。
○一二番(甲斐正幸君) 済みません、最後、教育部長にちょっとお伺いいたします。
二巡目の国体を目指していろいろやっていただいているのは、よくわかってます。
それで、午前中の質問の中で、昭和五十四年の宮崎国体のときに、バスケット、柔道、サッカー、ソフトテニス、水球などを誘致したという話がありましたけど、例えば、今回、二巡目国体が宮崎県で行われるとしたときに、本市としてどのような形の競技が誘致種目として考えられますかね。
○教育部長(池田秀樹君) お答えいたします。
国体招致における本市での実施競技種目ということの御質問だと思いますけれど、開催となれば、早急に実施種目を決めていただきたいとは思っております。
それで、本市で実施する種目としましては、市民の皆さんの関心の高い競技種目、あるいは子供たちに希望とか感動を与えられるような競技種目といったものが実施できればと思っております。
また、近隣市町村と連携した広域的な開催ができるような競技種目であるとか、県北で盛んに行われているような競技種目、こういったことも考えられるのではないかと思っているところでございます。
以上でございます。
○一二番(甲斐正幸君) やっぱりアスリートタウンという大きい看板を掲げてますんで、ぜひそういうことをやっていただきたい。
それで、今、競技の実際の名前は出てきませんでしたけども、それらの競技、昭和五十四年では十二市町でやりましたけども、今回も結構なところが名乗りを上げてくると思いますが、二巡目国体が宮崎県になったときに、今の本市にとって何が不足だと思われますかね。
○教育部長(池田秀樹君) 二巡目国体開催、これから動き出すと思いますけど、その中でいろんな課題とかも出てくるとは思いますけれど、今の時点でいろいろと想定されるというか、考えられるものにつきましては、やっぱり競技種目に合わせたような施設整備といったところが課題になるのかなと思っております。
以上でございます。
○一二番(甲斐正幸君) 東京オリンピックが五年後ですかね、もありますけど、これはちょっといろいろ、協議とか事前合宿はなかなか難しい部分があると思います。ただ、二巡目国体の十一年後、十一年というのも、あっという間にくると思います。ある程度、早目早目な形でやっていただきたいと思いますんで、よろしくお願いします。
あと、この三月で議場にいらっしゃる職員の皆さんの中でも退職される方、いらっしゃいますし、また、午前中にもありましたが、稲田議員を初め、今議会を最後に勇退される議員の方もいらっしゃいます。本当にお疲れさまでした。
今後とも、延岡市の発展のため、我々も頑張ってまいりますが、OBとして、また議員のOBとして、お力添えいただきますよう、よろしくお願いして、私の質問を終わります。
○企画部長(中村慎二君) 答弁の訂正をお願いいたします。
先ほど、新庁舎で使用する木材量でございますが、高層棟は二十七立米、全体で三十六立米と申しましたけれども、高層棟は十八立米、全体で二十七立米です。よろしくお願いします。
○健康福祉部長(佐藤和郎君) 先ほど、ヘルストピアの補修の全体調査でございますけれども、翌年度と申し上げましたけれども、年度内に調査のほうは終了ということで、工事は五月ということでございます。よろしくお願いいたします。
○都市建設部長(山本昌男君) 済みません。先ほどの野口記念館前の撤去の件ですが、私どもの勘違いで、二十五年の十二月、一年三カ月ですね。訂正させてください。申しわけありません。
○議長(佐藤 勉君) ほかに関連して質問はありませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(佐藤 勉君) これをもって甲斐正幸議員の総括質疑及び一般質問を終了いたします。
お諮りいたします。
議事の都合により、本日の会議はこの程度にとどめ、延会したいと思います。これに御異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(佐藤 勉君) 御異議なしと認めます。よって本日はこれをもって延会することに決定いたしました。
あすは午前十時に会議を開き、本日に引き続き、総括質疑及び
一般質問を行った後、議案の委員会付託及び請願の委員会付託を行います。
本日は、これをもって延会いたします。
午後二時三十四分 延会...